テロの標的 <9.11のような手際の良さで飛行機が突っ込んでも、原発を守れるか???東京五輪開催、大会の安全を確保するなら、「共謀罪」より、まず脱原発が先決では!!!!>
2017年 04月 23日
4月22日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。 筆者は、アナウンサー・師岡カリーマ氏だ。
今日はこの筆者に学ぶうことにした。
まず筆者は、「乗っ取られた旅客機がニューヨークの世界貿易ビルに突っ込んだ瞬間の衝撃は、今も鮮明に記憶している人が多いだろう。
2001年9月11日の米同時多発テロでは、他にも国防総省本部が攻撃を受けた。
超大国の金融と防衛の中枢を標的に、きわめて周到に準備された奇襲攻撃。世界最強の軍隊と諜報機関を持ってしても、防ぐことはできなかった。」と切り出した。
続けて筆者は、「この事件の首謀者とされるアルカイダの幹部二人に、最初で最後のインタビューを許された男がいた。
エジプト人ジャーナリスト、ユスリ―・フーダだ。
この会見の舞台裏をフーダは後に著書で明らかにしており、邦訳もある。
その中で首謀者の一人はこう語っている。
「標的として、当初はいくつかの原子力発電所が候補に挙がった。だが収拾がつかなくなる可能性があるのでやめた。今のところは」。
テロリストの「分別」に世界が救われたという、皮肉。今のところは。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「地震多発国が原発を持つべきではないということは証明されたが、想定外のテロが発生する世界で原発が稼働しているのも、考えてみればずいぶん楽観的だ。
9.11のような手段の良さで飛行機が突っ込んでも、原発は守れるのか。
東京五輪を開催するための「共謀罪」が不可欠だと言うが、大会の安全を確保するなら、まず脱原発が先決ではないか。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「この事件(2001年9月11日の米同時多発テロ)の首謀者とされるアルカイダの幹部二人に、最初で最後のインタビューを許された男がいた。エジプト人ジャーナリスト、ユスリ―・フーダだ。」とのこと、
「この会見の舞台裏をフーダは後に著書で明かしており、邦訳もある」とのこと、
「その中で首謀者の一人はこう語っている。 「標的として、当初はいくつかの原子力発電所が候補に挙がった。だが収拾がつかなくなる可能性があるので、やめた。今のところは」。」とのこと、等々を知ることができた。
筆者の言うとおり、「テロリストの「分別」に世界が救われた」ということかもしれない。
また、仮に9.11で原発が狙われていたら、イラク戦争後の中東混乱は生じていたのだろうか?
テロリストのいう「収拾がつかなくなる可能性がある」ことに一つに、イラク戦争が入っていたかもしれない、などと考えるのは不謹慎か??
「9.11のような手際の良さで飛行機が突っ込んでも、原発を守れるのか」との筆者の問いに、大丈夫と答えられる「人・機関」絶無ではないか?
ならば、東京五輪のテロ対策には、共謀罪よりも脱原発が先決では、との筆者の指摘を、なるほどと思った。