足りないものは <大臣の学芸員の仕事への理解力!文化予算(2016年度)、フランス約4000億円、韓国約2500億円、イギリス約1800億円、対する日本は約1000億円!???>
2017年 04月 20日
4月19日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「滋賀県主催のセミナーで「一番がんなのは学芸員。この連中を一掃しないと」と発言した山本幸三地方創生担当相。
学芸員の仕事を理解しない発言も言語道断だけど、そもそも大臣は日本の文化事業についてどうお考えなのだろう。」と切り出した。
続けて筆者は、「文化庁が外部へ委託事業として行った諸外国の文化予算に関する調査(2016年度)を見ると、英米独仏中韓と比較して、日本の文化予算額は極端に低い。
予算額が最も多いのはフランスで約4200億円、二位が韓国で約2500億円。三位がイギリスで約1800億円。対する日本は約1000億円で、七カ国中の最下位だ。
国家予算に占める文化予算額の割合も、韓国1.1%、フランス0.9%、ドイツ0.4%に対して、日本は0.1%。下から二番目だ(最下位はアメリカで0.04)。
中国と韓国がここ10年で著しい伸びを示しているのに比べ、日本の文化予算はほぼ横ばい。
スタッフの待遇もお世辞にも適正とは言えず、求人募集をざっと見たところ、学芸員の月収は地方都市で15万~18万円、東京でもよくて25万円。多くは非正規雇用だし。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「それでも足りないのは「観光マインド」だといえる?
文化予算をケチっておいて、なにがインバウンド観光(海外から日本への観光客)の振興よ。
関係団体は抗議文を出してもいいとおもうけど。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「滋賀県主催のセミナーで「一番がんなのは学芸員。この連中を一掃しないと」と、山本幸三地方創生担当相が発言した」とのこと、
「国家予算額に占める文化予算額割合も、韓国1.1%、フランス0.9%ドイツ0.4%に対して日本は0.1%。下から2番目だ(最下位はアメリカで0.04%)」とのこと、
「求人募集をざっと見たところ、学芸員の月収は地方都市で15万~18万円、東京でもよくて25万円」とのこと、等々を知ることができた。
「文化予算をケチっておいて、なにがインバウンド観光(海外から日本への観光客)の振興よ」と筆者はお怒りのようだ。
が、私には、歌に踊りに芝居に映画、テレビの番組に占める文化の割合はおおい。
国の予算は少なくても、国民個人の文化への支出は他国と比べてどうなのだろうか?