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by sasakitosio

政党ひとり 多様性認めぬ実験の行方は <党員は基本的に党首ひとり!所属の議員もスタッフも党員資格を持たないボランテイア!党大会も党機関紙もない!すべて党首の一存で決まる!責任逃れができないぞ!!>、

3月30時朝日新聞社説下に、「ザ・コラム」という欄がある。筆者は、GLOBE編集長・国末憲人氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は「多様な役柄を一人でこなす人気芸人「劇団ひとり」の名にあやかれば、こちらはさしずめ、「政党ひとり」である。

 何せ、党員は党首一人。

 所属の議員もスタッフも、党員資格もない。

 党大会も党機関紙もない。

 すべては党首の一存で決まり、それに従う人だけが、党の名のもとに総選挙や地方選に立候補できる。

 どこかの独裁国家の話でもなければ、独自の戦いを繰り広げる弱小政党でもない。

 先進国の、しかも主要政党の一つ。

 強烈な反イスラムの立場を掲げるオランダのポピリスト政党「自由党」である。ただ一人の党員ヘルト・ウィルダース党首(53)がすべてを差配する。

 15日に投開票があったオランダ総選挙でも、当初躍進が予想された。英国の欧州連合(EU)離脱決定、米国でのトランプ政権成立に続き、ポピュリズムの波が欧州大陸にも押し寄せるのでーー。そんな懸念が広がった。ふた開けてみると、中道右派政党が勝利を収め、自由党は2位。関心は急速にしぼんだ。

 ただ、私には気になって仕方ない。こんな奇妙な政党がなぜ、現代先進国に存在しうるのか。」と切り出した。

 続けて筆者は、「「一人政党には、それなりの合理性があるのです」

 そのような分析を聞いたのは、欧州のポピュリズムを比較研究する中央大学の古賀光生准教授(38)からだった。

 通常、政党はできるだけ多くの人を集めようと腐心する。多ければ、党費も人材もそれだけ増える。選挙ポスターを貼る作業一つとっても大勢で手分けができる。それが。政治の形態として定着してきた。

 ところが、その前提が揺らぎ始め、必ずしも大人数を必要としなくなってきた。党費を集めなくても、政党助成金で活動は十分可能。ポスターを貼る以前に、メデイアを通じて名前は売れる。

 加えて少人数だと身軽に動きやすい。

 古賀さんによると、ポピュリズム政党とは「風を見る」組織。強固な支持基盤を持たないだけに、どんなテーマに風が吹いているかを敏感に察知し、流れに乗って大衆の支持を集める。「うかうかしていると、せっかくの風を逃がしてしまいます」

 一人政党である自由党の場合、党内合意も必要ないから、風に合わせて政策や方針をすぐさま変えられる。これが大政党なら「決定は党大会で」などと言っている間に風向きが変わってしまう。

 「政党ひとり」の試みはそれなりの論理に基づいているのである。彼らの主張が正しいかどうかは、また別問題だが。

 「政党はもともと、存在自体にジレンマを抱えています。支持を広げ、党員を増やすほど、内部の結束を維持するのが難しい。一人政党は、この矛盾に対する極端な解決法であり、一つの政治実験です」」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「ドイツ出身の政治学者ヤン=ヴェルナー・ミュラー氏は、話題作「ポピュリズムとは何か」(邦訳は4月刊行予定、板橋拓己氏訳)で自由党を分析した。

 彼によると、この党は一枚岩で、意見の多様性を認めない。「何が正しいか」はすでに自明であり、改めて議論するまでもないと考える。

 ミュラー氏はこの状態を「党内権威主義」と位置づけ、各国のポピュリズムに共通する傾向だと警告した。

 実際党内で反対意見を許さない態度は、フランスの「国民戦線」にも顕著にうかがえる。

 同様の政党は、日本にも現れるだろうか。

 ポピュリズムと位置づけられる政治家としては小泉純一郎元首相、大阪市の橋下徹前市長らが知られるが、それぞれの党内ではまだ、いろんな党員がいろんなことを主張していた。それなりの多様性があった。

 党内権威主義を確立するには、候補者の公認権を党首が掌握し、党内を子飼いの政治家で固める必要がある。

「小泉さんが小泉チルドレンを引き連れて選挙を重ねれば、それに近い政党になっていたかもしれません」と、古賀さんは推測する。

 そのような人物や政党が今後登場するかもしれない。それが現実になる時、党内の多様性が曲がりなりにも認められてきた日本の政治は、大きく変貌するだろう。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「強烈な反イスラムの立場を掲げるオランダのポピュリスト政党「自由党」は、ただ一人の党首ヘルト・ウィルダース党首(53)がすべてを差配する」とのこと、

 「中央大学の古賀光生准教授(38)によると、ポピュリズム政党とは「風を見る」組織」とのこと、

 「一人政党である自由党の場合、党内合意も必要ないから、風に合わせて政策や方針をすぐさま変えられる」とのこと、

 「ドイツ出身の政治学者ヤン=ヴェルナー・ミュラー氏によると、この党は一枚岩で、意見の多様性を認めない」とのこと、

 「ミュラー氏はこの状態を「党内権威主義」と位置づけ、各国のポピュリズムに共通する傾向だと警告した」とのこと、等々を知ることができた。

 時代の変化のスピードが速すぎて、日本の政党には思想的・政策的に賞味期限の到来を思わせる昨今、政党助成金とメデイアや通信技術の活用で「一人政党」がオランダで誕生し、立派に存続していることを知り、驚いた。

 筆者の「そのような人物や政党が、今後登場するかもしれない。それが現実になる時、党内の多様性が曲がりなりにも認められてきた日本の政治は、大きく変貌するだろう」と指摘している。
 そんな時代には、今の党内の多様性が、政党の多様性に変わっているかもいるかもしれない、と思った。ただそのためには、小選挙区制と高額な供託金の制度が障害になるのではないか。 


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by sasakitosio | 2017-04-15 15:25 | 朝日新聞を読んで | Trackback