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by sasakitosio

「共謀罪」法案審議入り<治安維持法も「組織犯罪」対象だった!?だがしかし実際は、教師 学生 俳句の会 詩人・・拡大解釈で「一般人」弾圧!!逮捕、取り調べ数十万人!?>

4月7日付東京新聞朝刊24面、25面にわたって「こちら特報部」と言うページがある。今日の記事は審議入りした「共謀罪」のことが載った。筆者は、佐藤大氏と三沢典丈氏だ。

 今日はこの記事を学習することにした。

 まず記事は、「6日に審議入りした「共謀罪」法案に強い懸念を示すのは、戦前戦中を知る人だ。

 思想や大衆弾圧に利用された戦前の治安維持法と同じ「用法」が危ぶまれからだ。

 どちらも組織犯罪を処罰対象とするが、後者は法改正や拡大解釈を繰り返し、労働組合や文化活動まで標的になった。

 市井の人々に「犯罪集団」のレッテルを貼り、やがて日常を縛っていった悪法は過去のものか。(佐藤大、三沢典丈)

 「おやじはあの世でどう思っているか」

 「共謀罪」法案の審議入りを受け、札幌市の坂本宏さん(69)が深いため息をついた。

 父の故坂本亮さんは元教師。

 1940~41年の弾圧事件「北海道綴方教育連盟事件」で逮捕され、職を追われた一人だった。

 児童たちに生活のありのままを描写させる作文教育が「階級意識を育てる共産主義教育だ」などとされ、北海道の青年教師らが相次いで逮捕された。

 「特高月報」によると56人が逮捕され、12人を起訴、一人が公判前に死亡、11人が執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 旭川出身の作家三浦綾子さんの小説「銃口」の題材でも知られる。

 1925年に成立した治安維持法は当初「国体」の変革を目指す結社などが取り締まり対象だったが、法改正がなし崩し的に進み、適用範囲が拡大。

 あらゆる市民運動に「共産主義運動」のレッテルが貼られ、こじつけの逮捕と過酷な拷問が横行した。

 釧路の尋常小学校で教師をしていた亮さんも学級文集「ひなた」を作り、情熱をもって教壇に立っていたにすぎない。

 連盟の中心メンバーだった亮さんは懲役2年、執行猶予5年の判決を受ける。一家は借家を追われ、地域でも後ろ指を指された。その後、、再び教壇に戻ることもなく、札幌の教育関連の出版社で社長まで務め、2007年に99歳で亡くなった。

 生前、家族の前で事件について口にすることはほとんどなかったという。

 だが、坂本さんは晩年の父が「国のやるようなことは軽々しく信用してはだめだ」

 「役人というのは成績を上げるために何でもするものだ。そういう部分に自分も巻き込まれた可能性がある」と漏らすのを聞いた。

 「共謀罪」法案の登場に、坂本さんは父の苦悩を重ねずにはいられない。

 「またおやじのような犠牲者がでてくるかもしれない。戦争を体験していない私でも、胸が締め付けられるような気持になる」

 同じく事件で有罪判決を受けた故酒匂清一さんを義父に持つ神谷忠孝・北大名誉教授(79)も「義母によると、自宅に来た特高が、本箱にロシア文学の本を数冊見つけ、「これでやれる」と話していたそうだ」と明かす。

 神谷さんは「当初一般市民には適用しない、としたのは治安維持法も同じだった」と共謀罪への危惧を隠さない。

 治安維持法の犠牲者遺族らでつくる「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」(東京)の調べでは、同法下で逮捕されたり、取り調べを受けた利した人は数十万人に及ぶ。

 このうち、68274人が送検され、6550人が起訴された。取り調べ中の拷問などで死亡した人は93人に上る。

 田中幹夫事務局長は「釈放されたものの、持病の悪化などが原因で死亡した人も約400人になる」と語る。

 戦後も検挙された事実をひたかくしにする人も多く、「正確な実態はつかめていない」(田中氏)

 いまだに遺族から調査依頼が寄せあられるという。

 「北海道綴方教育連盟事件」と同時期に北海道では「生活図画事件」も起こっている。

 戦時下の日常を率直に描く絵が標的となり、旭川師範学校の教師や学生ら27人が逮捕されたとされる。学生だった菱谷良一さん(95)=旭川市―もその一人だ。

 獄中生活は1年3か月にわたった。

 「マイナス30度だよ、寒いどころじゃない。足と手は凍傷になった。

 春まで死ぬ思いをした」と遠い目で振り返る。

 待ったく身に覚えのない罪で有罪判決を受けたことが悔しくて、釈放後、わざと赤い帽子をかぶった自画像を描いた。」と教えてくれる。

 続けて記事は、「安倍首相は6日、衆院本会議での趣旨説明でも「一般市民は対象外」と繰り返した。だが、治安維持法成立当時の若槻礼次郎内相も今の安倍首相とそっくりの説明をした。

 「自分がなぜ引っ張られるのか訳がわからなかった」と菱谷さん。現実に、そんな「一般人」が次々に標的にされたのだ。

 菱谷さんは「何も知らないのに、共産主義者にでっち上げられた。法律はいかようにもしてしまう。「今はそのような時代ではない」と政府は言うが、昔だって白を黒にしちゃったんだ。不安ばかりだ」と危ぶんだ。

 弾圧の矛先は、ほかの文化活動にもむけられた。

 俳句界では1930年代半ば、俳誌「ホトトギス」の流れをくみ、客観写生が理想の伝統的な作風に対し、リアリズムや思想性を重視し、無季俳句も認めて反ホトトギスを旗印にした新興俳句運動が起きた。中心の一人、渡辺白泉の句「戦争が廊下の先に立っていた」は、戦争の本質を突いた名作として評判を呼んだ。

 警察は40年2~8月、同運動が拠点としていた俳誌の一つ「京大俳句」を発表媒体としていた白泉や西東三鬼ら俳人15人を治安維持法違反で逮捕。

 翌41年2月には、「土上」主宰の嶋田青峰ら12人を逮捕するなど、43年までに40人余りを検挙した。総称して「新興俳句事件」とも呼ばれている。

 当時学生で、「土上」に句を発表し始めたばかりだった本紙「平和の俳句」選者の金子兜太さん(97)は、釈放された青峰を自宅に訪ねた時のことを鮮明に覚えているという。

 「ホトトギスに対抗して俳論を述べ合うことは、国家の大計に何ら影響しない。なぜ逮捕されたのか」と首をかしげ、机の上に置かれた海苔の缶を何度も開け閉めした」

 金子さんは「当時、私たちは現実を余すところなく見通す句を目指していた。

 現実とは、泥沼化していた戦局や軍部の動きも含まれるので、それらを詠んだ句が反戦、、反軍気分をあおることを恐れたのかもしれない」と振り返る。

 青峰はその後、持病の結核が悪化し、44年に死亡した。

 同人活動も例外ではない。

 40年3月、神戸市で、フランスのシュールレアリズム(超現実主義)運動に共鳴し、「神戸詩人」に投稿した会社員や学生ら約20人が治安維持法違反で逮捕された。

 掲載作品が「大衆の反戦、反軍を育む」として11人が起訴され、有罪判決を受けた。

 事件に詳しい神戸市在住の詩人、季村敏夫さん(68)は「みな貧しい文学青年。共産主義に共鳴する者も一人いたが、詩は特に反戦的ではない」と指摘する。

 「逮捕された人は、作家の小林多喜二のように確信犯ではないため、ショックも大きかった。世間の偏見も厳しく、戦後も沈黙を貫かざるを得なかった。」

 標的とされた側の痛手は深い。

 俳句界では「土上」は廃刊に追い込まれ、ホトトギス派による密告があったともうわさされた。

 以後、俳誌は統廃合を繰り返した。

 前出の金子さんは声を絞る。

 「共謀罪が成立すれば、再び自由な句作ができなくなりかねない。そんな歴史は、決して繰り返してはならない」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「194041年の弾圧事件「北海道綴方教育連盟事件」があったこと」

 「 治安維持法の犠牲者遺族らでつくる「治安維持法犠牲者国家賠償法要求同盟」(東京)の調べでは、同法下で逮捕されたり、取り調べを受けたりした人は数十万人に及ぶ。このうち、68274人が送検され、6550人が起訴された。

 取り調べ中の拷問などで死亡した人は93人に上る。」とのこと、

 「「北海道綴方教育連盟事件」と同時期に北海道では「生活図画事件」も起こっている」とのこと、

 「警察は40年2~8月同運動が拠点としていた俳句誌の一つ「京大俳句」を発表媒体としていた白泉や西東三鬼ら俳人15人を維持法違反で逮捕。」とのこと、

 「翌412月には、「土上」主宰の嶋田青峰ら12人を逮捕するなど、43年までに40人余りを検挙した」とのこと、

 これらは総称して「新興俳句事件」ともよばれている」とのこと、

 「同人活動も例外ではない。403月、神戸市で、フランスのシュールレアリズム(超現実主義)運動に共鳴し、「神戸詩人」に投稿していた会社員や学生ら約20人が治安維持法で逮捕された」とのこと、

 「平和の俳句」選者の金子兜太さん(97)は声を振り絞る。「共謀罪が成立すれば、再び自由な句作ができなくなりかねない。そんな歴史は、決して繰り返してはならない」」とのこと、等々を知ることができた。

 いまは戦前と違って、基本的人権を保障した「日本国憲法」がある、だから人権侵害があったら、直ちに違憲訴訟を提起できる。

 だが、共謀罪を通すような国会は即刻解散し、共謀罪と原発再稼働を争点に、安心の福祉、教育の無償化、エネルギー転換で産業革命、平和外交で戦争阻止、等々を掲げ、日本が「国民の幸せ世界一の国」を目指した、一大決戦ができないものだろうか。

 その時は、老骨にムチ打っても、汗もかき、身銭も切ろうと、思っている。 


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by sasakitosio | 2017-04-09 19:37 | 東京新聞を読んで | Trackback