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by sasakitosio

PKO日報問題 本質は文民統制のあり方< 一昨年の法改正で運用企画局が廃止され、実際の運用はもっぱら幕僚幹部が握り、内局には情報がほとんど入らない!これで文民統制が機能するわけないよ???>

4月6日付朝日新聞朝刊15面に「私の視点」と言う欄がある。 筆者は、元内閣安全保障室長で元防衛庁官房長・三井康有氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「南スーダンで自衛隊員が、汗にまみれ営々と重ねてきた国連平和維持活動(PKO)の労苦と成果は、防衛省中枢での「日報」隠ぺい問題で一気にかき消されかねない危機に瀕している。

 中央の高級幕僚は、現地の隊員らに顔向けできないだろう。

 問題の本質は、自衛隊の運用に対するシビリアンコントロール(文民統制)の在り方にある。

 自衛隊は国会で成立した法律、予算の下で文民たる首相や防衛大臣の指揮監督に服することで完全に文民統制下にあるとされる。実情はどうだろうか。」と切り出した。

 続けて筆者は、「災害派遣などを通じて自衛隊への国民の支持が高まるにつれ、防衛省では「制服組」(自衛官)の自信と発言力が格段に強まってきたようだ。

 それは作戦運用の分野で際立ち、私が防衛官僚だった頃とは様変わりした。

 予算や装備、人事などの面では、大臣を直接補佐する「背広組」(文官)の内部部局から(内局)から指導されるのは仕方ないが、作戦運用は元来、制服組の聖域で、文官の関与を許さぬという声が高まっている。

 旧陸軍では作戦事項は、陸,海軍大臣が扱う軍政事項とは切り離され、陸軍参謀長と海軍軍司令部長が天皇に直結し、統帥権独立の旗頭のもと首相の介入も辞さなかった。

 それは、政府が満州事変後の軍部独走を阻止できなかった要因となった。

 戦前の反省に立ち、旧防衛庁では内局に自衛隊の作戦運用を専門に扱う運用課が設けられた。

 その後、運用企画局に格上げされ、文民統制が強化された。

 しかし、制服組の反発が根強く、一昨年の法改正で同局が廃止され、制服組主体の統合幕僚監部に権限の大半が移った。

 以来、内局は自衛隊の運用について大枠決定に関与するのみで、実際の運用は、もっぱら幕僚監部が握る。

 内局に情報がほとんど入らず、大臣は制服組の報告に頼るしかなくなったようだ。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「法改正時の防衛相は文民たる自分が大臣を務めることで文民統制は保たれると説明したが、これは建前で、一人ではとても自衛隊全体に目が届かない。

 「日報」問題は、「運用」についても大臣に対する内局の補佐が必要不可欠なことを物語る。

 日報は、舞台活動の貴重な一次情報だ。

 国民に注目されるPKO部隊、とりわけ現地が緊迫している時の日報ともなれば、防衛相以下、国会答弁にあたる内局の官僚にも日々報告するのは当然だ。

 それにより誤った答弁も防げると思う。

 安保関連法が昨年施行され、自衛隊の海外での活動範囲は飛躍的に広まった。

 いま特別防衛監察が行われているそうだが、自衛隊の運用にかかわる組織のあり方と仕事の流れにまで踏み込んで、構造的問題をえぐり出し、今後に生かしてもらいたい。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「旧陸軍では作戦事項は、陸、海軍大臣が扱う軍政事項とは切り離され、陸軍参謀長と海軍司令部長が天皇に直結し、統帥権の独立の旗頭のもと首相の介入も許さなかった」とのこと、

 「それは、政府が満州事変後の軍部独走を阻止できなかった原因となった」とのこと、

 「戦前の反省に立ち、旧防衛庁では内局に自衛隊の作戦運用を専門に扱う運用課が設けられた。その後、運用企画局に格上げされ、文民統制が強化された。しかし制服組の反発が根強く、一昨年の法改正で統合幕僚監部に権限の大半が移った。」とのこと、

 「実際の運用はもっぱら幕僚監部が握る。内局に情報がほとんど入らず、大臣は制服組の報告に頼るしかなくなったようだ」とのこと、

 等々を知ることができた。

 戦前の軍部独走を抑えられなかった反省に基づき、内局にもうけられた「運用企画局」が1昨年の法改正で廃止され、制服組主体の統合幕僚監部に権限の大半が移った、そのことはいわば防衛省内部のクーデターだったのではないか?

 日報問題が、自衛隊の運用に対するシビリアンコントロール(文民統制)の問題点を国民前に、今、さらけ出してたことは、不幸中の幸いであったのかもしれない。


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by sasakitosio | 2017-04-09 12:04 | 朝日新聞を読んで | Trackback