合法=正義????<奴隷制もアパルトヘイトも合法だった!真の正義は立法を要せず、人間社会の誕生とともに存在するのでは!??>
2017年 04月 09日
4月8日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、アナウンサー・師岡カリーマ氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「以前この欄で、米国の諜報機関がテロ容疑者に行っていた「過酷な尋問」は、正真正銘の拷問だと書いた。
その訊問方式の作成と実践に関わった心理学者が英BBCと会見。
「あなたは拷問者だという批判に何と答えるか」と問われて、「拷問には法的定義があり、私にはあたらない」と自信満々に答えた。
テロとの戦いに有用な情報を持っているかどうかも分からない人間を監禁し、心身ともに痛めつけておきながら、「法は犯していない」と微笑さえ浮かべる無神経さに今さらながら驚く。」と切り出した。
続けて筆者は、「法が許せば正しいというものではない。奴隷制もアパルトヘイトも合法だった。
奴隷を違法化する米国憲法修正案が議会の承認を得たのは、わずか150年前。
奴隷制は自然の摂理と説くような議員が反対し、リンカーン大統領など奴隷制廃止派は、時に賄賂まがいの裏工作を通じて、ようやく必要な賛成票を確保したと言われる。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「法は当然、守られるべきだ。だが必ずしも正しい導き手とは限らない。
進歩する社会をゼーゼー言いながら追いかけてくる法もある。
そしてとうとう追いついた時、たとえば奴隷制に執着した議員らのなんと醜悪に見えることだろう。
いつか核兵器が違法となった時、交渉参加を拒む日本は未来の目にどう映るだろう。そして「共謀罪」推進派は?」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「「あなたは拷問者だという批判に何と答えるか」と問われて「拷問には法的定義があり、私には当たらない」と答えた「人」、これは稲田防衛大臣の「戦闘」答弁とまるで同じだな、と思った。
また「テロとの戦いに有用な情報を持っているかどうかもわからない人間を監禁し、心身ともに痛めつけておきながら「法は犯していない」と微笑さえ浮かべた」とのこと、
「奴隷制もアパルトヘイトも合法だった」とのこと、
「奴隷を違法化する米国憲法修正案が議会の承認を得たのは、わずか150年前」とのこと、等々を知ることができた。
おかげで、改めてアメリカの奴隷解放の歴史を勉強することができた。
筆者の「いつか核兵器が違法となった時、交渉参加を拒む日本は未来の目にどう映るだろう。そして「共謀罪」の推進派は?」との指摘の結果は、醜悪そのものだろう、と思った。