憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ソンタクという妖怪 <この妖怪が現れると、人々は不機嫌な沈黙状態に陥る。何を聞かれても「申し上げることはない」「規則通りやっている」と繰り返す??>

4月2日付東京新聞社説横に、「時代を読む」と言う欄がある。筆者は、東大教授・宇野重規氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「日本政治の中枢に一つの妖怪が徘徊している。その名はソンタクである。この妖怪が現れると、人々は不機嫌な沈黙状態に陥る。

 何を聞かれても、関係者は、「申し上げることはない」、「規則通りやっている」と繰り返すばかりである。

 とはいえ、誰がどう見ても、何か話すべきことはあるだろうし、規則通りに物事が動いているとは思えない。

 何ごともなかったように時間だけが過ぎてゆく。

 ソンタクと比べるならば、ケンリョクノオウボウという名の怪獣は乱暴だが、ある意味で分かりやすい。

 その怪獣の名前を声を出して、戦っていくしか道はないからだ。これに対しソンタクの場合は、独特な無気力が支配する。

 人々は低い声でボソボソとしゃべりながら、誰に明確に命令されなくても、自分に「期待されている」はずの役割を粛々と果たすのである。

 しかし、ソンタクによってもっとも損なわれるものがるとしたら、それは政治そのものであろう。

 政治においては、さまざまな利害がうごめく。

 とはいえ、だからと言って、腕力のある者の意見ばかりが通るわけでもないし、あらゆることが馴れ合いで決まっていくわけでもない。すべての利害関係者が自分の主張をし、相互に説得を試みて、妥協できるところは妥協し、できないところは場合によっては問題を先送りする。」と切り出した。

 続けて筆者は、「肝心なのは、政治は議論を通じて行われるということだ。

 それも密室において、特定の関係者だけで議論するのではなく、あくまでも衆人環視の下で物事を決めるのが政治の本質である。

 人々は言葉を尽くして自らの主張の正当性を主張し、その代わりに、他人の主張にもきちんと耳を傾けることがその第一歩となる。

 ソンタクに取りつかれた政治はその逆だ。

 多くの人には物事がどこで、どのように決定されるかわからない。それでも「そのようなものなのだろう」という諦めの思いと共に、人々は自分の思いを飲み込む。

 結果として政治の舞台からは真剣な主張や説得の試みが見られなくなり、聞こえるのはただ騒がしい騒音や、あるい真剣にものを言おうとする人間に対する冷笑ばかりとなる。今回の森友学園がどのような決着を見るかは分からない。

 とはいえ、問題を通じて得られるものは少なくないのではないか。

 ふつう、どれだけばかげた事件であれ、人々に何らかの教訓を与えてくれるはずである。

 しかしながら、今回の問題を通じて明らかになったのは、日本政治の中枢がいかに怪しげな人物が集まるかということと、妖怪ソンタクがどれほど日本政治において力を持っているかということくらいである。」と指摘した。

 最後に筆者は、「世界が不安定化し、とりわけ極東の状況は緊迫の度を増している。

 欧州では重要な選挙が今後も続く。このような状況で、日本の国の指針を間違えば、取り返しのつかない事態となる。にもかかわらず、日本政治を妖怪ソンタクが支配しているのは異常である。

 「どうしょうもない」

 「他に選択肢がない」と言う言葉は、ソンタクにとって何よりの好物である。

 この言葉を安易に口にするとき、妖怪が忍び寄ることを忘れてはならない。

 これ以上妖怪を跋扈させないためにも、この二つの言葉は歯をく縛っても口にすべきでないと思うが、どうだろうか。」として締めくくった。

 読んで面白かった。

 「日本政治の中枢に一つの妖怪が徘徊している。その名はソンタクである。」との指摘、

 「ソンタクによってもっとも損なわれるものがあるとしたら、それは政治そのもであろう」との指摘、

 「肝心なのは、政治は議論を通じて行われるということだ。それも密室において、特定の関係者だけで議論するのではなく、あくまでも衆人環視の下で物事を決めるのが政治の本質である。」との指摘、

 「今回の問題を通じて明らかになったのは、日本政治の中枢にいかに怪しげな人物が集まるかということと、妖怪ソンタクがどれほど日本政治において力を持っているかということくらいである」との指摘、

 等々を教えてもらった。

 特に、「日本政治の中枢にいかに怪しげな人物が集まるかということ」が分かり、「日本政治を妖怪ソンタクが支配しているのは異常である」と同時に「危険」であるということが分かった。


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by sasakitosio | 2017-04-03 06:55 | 東京新聞を読んで | Trackback