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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

シムズ理論「財政も無責任であれ」の危うさ <先月来日したノーベル賞経済学者のクリストファー・シムズ氏、「財政再建目標をを放棄すべきだ」と日本の政府当局者に提案して回った??>

3月14日付朝日新聞朝刊7面に、「波聞風問」と言う欄がある。筆者は、編集委員・原真人氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「いま日本で最も脚光をあびる経済学者といえば、ノーベル賞経済学者のクリストファー・シムズ米プリンストン大教授だろうか。

 「デフレ脱却のため日本政府は財政再建をやめるべきだ」という大胆な提言で注目されている。

 先月来日したシムズ氏は当局者らを訪ね、

「2%インフレ目標を達成するまで消費増税を中止せよ」

 「財政再建目標を放棄すべきだ」などと提案して回った。

 関係者のひとりは「めちゃくちゃな提案だと思った」と話す。」と切り出した。

 続けて筆者は、「シムズブームの火付け役は安倍首相のブレーン、浜田宏一米エール大めいっよ教授だ。浜田氏はこれまで金融政策でインフレを起こそうというリフレ政策の提唱者だった。昨秋これがうまくいってないと認める一方で、シムズ理論を「目からうろこが落ちた」と絶賛。アベノミクスへの採用を官邸に働きかけている」と切り出した。

 続けて筆者は、「シムズ理論は、物価水準は日知人が国家財政の先行きをどう見るかで決まる、という経済理論にもとづく。それに従うと、政府が財政再建の努力をやめればインフレがおきる、インフレで政府の借金は実質負担がへる、それで財政赤字が解消できるという。

 すでに日本政府の借金は先進国で最悪だ。日本銀行が事実上、財政ファイナンスで謝金膨張を支えてもいる。シムズ理論はまるで毒を食らわば皿まで式の発想ではないか。」と指摘した。

 さらに筆者は、「そういえばリフレ政策もノーベル賞学者のポール・クルーグマン教授が20年ほど前に言い出したのが最初だった。

 日銀はインフレを起こすために「無責任」と思われるくらい金融緩和を続けよ、という提案だ。

 シムズ理論も無責任さを求める点でそれとよく似ている。今度は「財政も無責任であれ」と言うものだ。

 肝に銘じておきたいのは、ノーベル賞学者の提言が常に正しいとは限らないことだ。

 クルーグルマン氏は先の主張を「日本では有効でなかった」と、後に取り下げ修正した。

 無責任な政策でインフレになれば、超インフレや財政破綻までまで突き進む危険もつきまとう。

 万一そうなったら、無責任な政府が国民生活の救済に責任を取れるだろうか。

 そもそも1億2200万人の国民生活をを危険にさらしてでも物価上昇をさせなければいけないのか。

 そうまでいうなら、確実に人々のインフレ予想を生むてっとり早い方法がある。

 政府が「消費税を毎年1~2%幅ずつ引き上げる」と宣言すればいいのだ。」と指摘した。

最後に筆者は、。「だが安倍政権は「景気に影響がある」と消費税に冷淡で先送りを続ける。

 その一方で、異常な金融政策を使ってでもインフレをおこそうとするのが不思議だ。

 インフレだろうと消費増税だろうと、物価上昇と通じた国民負担であることに変わりないのに。

 「インフレ税」は制御しにくく、人々の負担が不公平でもある。ならば、民主主義の手続きを経て整然と決める消費増税の方がはるかに正統、ずっとマシではないか。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「ノーベル賞経済学者のクリストファー・シムズ米プリンストン大学教授」と言う人がいること。

その教授が「デフレ脱却のため日本政府は財政再建をやめるべきだ」という大胆な提言で注目されて、いるとのこと。

 「シムズ理論は、物価水準は人々が国家財政の先行きをどう見るかできまる、と言う経済理論にもとづく。それに従うと、政府が財政再建の努力をやめればインフレが起きる。インフレで政府の借金は実質負担が減る。それで財政赤字が解消できるという」とのこと。

 等々を知ることができた。

 筆者の「そもそも1億2700万人の国民生活を危険にさらしてでも物価を上昇させなければならないのか」との根本的な疑問は、よく理解でき共鳴できた。

 インフレ誘因だけが目標ならば、トマピケティがいう、「公務員の賃金アップ」をしたらどうか?

 自分が青年の頃、ベースアップが年30%以上ありそれが3年ほど続いたことを思い出す。確かに、物価は上がったかもしれないが、年末調整が第二のボーナスと、サラリーマンは喜び、消費は伸びたのではないか。首相は経済団体や労働団体に「賃上げ」要請をする前に、自らの決断で実行できる「公務員の賃金アップ」をなぜやらないのだろう?そうすれば、労働者全体の賃金アップにつながり、消費も伸び、景気も活況を呈するようになるのでは?

 そして、労働団体もマスメデイアもなぜそのことを、大きな声でいわないのだろうか?

 不思議でならない?? 


by sasakitosio | 2017-03-20 12:18 | 朝日新聞を読んで | Trackback