豊洲と豊中 <なんか似てない?疑惑がらみの土地売買である点も!?背後に政治家の関与がちらつく点も!?更なる共通点は土壌汚染や地価のゴミなど、問題の多い土地だった点!?違うのはトップの姿勢だけ!!>
2017年 03月 16日
3月15日付東京新聞朝刊29面に、「本年のコラム」と言う欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「「東の豊洲」と「西の豊中」ってなんだか似てない?多くの人が感じていることだろう。
豊洲は東京都が破格の高額で買い上げた築地市場の移転予定地。豊中は国が不当な安値で払い下げた森友学園の小学校建設予定地だった土地。
疑惑がらみの土地売買である点も、背後に政治家の関与がちらつく点も似ているが、さらなる共通点は土壌汚染や地下のゴミなど、問題の多い土地だった点である。
片や卸売市場、片や小学校ですからね。
通常以上にクリーンであるべきなのに、なぜこんなダーティーな土地が選定されたのか理解に苦しむ。」と切り出した。
続けて筆者は、「豊洲の場合は、銀座に近くて利用価値の高い築地を有効活用するため、市場を移転させたかった都と、洗浄が必要な工場跡地が高値で売れるならラッキーと考えた東京ガスの思惑が一致した?
豊中の場合は、学校用地を早く安く取得したい学園と、使い道のない国有地を手放したい国の思いが一致した?
ここは伊丹空港の元騒音対象地で、過去にはゴミの投機が絶えない池沼だったという話もある。」と教えてくれた。
最後に筆者は、「いずれにしても「わけあり物件」だからこそ生じた政官民の不正疑惑。
そこで鮮魚を扱う業者や学校生活を送る児童のことはまるで考慮されていない。
もしかしてこれは氷山の一角ではないのか。
二か所であったことが三か所であっても不思議ではない。」として締めくくった。
読んで面白かった。
豊洲と豊中の共通点として筆者が挙げた、
「疑惑がらみの土地売買である」こと、
「背後に政治家の関与がちらつく」こと、
「土壌汚染や地下のゴミなど、問題の多い土地だった」とのこと、等々は確かにその通りだ、と思った。
ただ、豊洲は都民の税金が破格の高値で買い上げ、豊中は国有地を破格の安値で売り払い、ともに公共の資産や財政が損なわれた、と言う点も共通している。
まだ、両方とも「劇場」は、しばらく幕になりそうもない。何せ、キャラも多彩だし、ネタも新鮮だし、まだまだ観客を楽しませてくれそうだ。楽しみにしていた、籠池理事長の独り舞台(記者会見)、ドタキャンはがっかり。
ますます、マスメデイアの調査報道の出番がつづく! ために、テレビを見る機会が多くなった。