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by sasakitosio

原発いじめ「差別」の視点を<反対運動を無視した原発再稼働!万一の事故後の被災者の保護は大丈夫か?>

2月5日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、関西学院大学准教授・貴戸理恵氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「福島原発事故で避難している子どもたちが、避難先の学校で「いじめ」に遭っていると報道された。
 「放射能がうつる」
 「賠償金があるだろう」などと言った言動を浴びせられる点に特徴がある。
 横浜では、福島から自主避難してきた小学生が数人の児童から約150万円を「おごり」という名目で奪われた。にもかかわらず、教育委員会が「いじめ認定は困難」としたことに抗議が集まっている。
 被害者や家族の苦しみは決して過小評価されるべきものではなく、抗議はもっともだ。
 だが、この問題を把握するには「いじめ」という枠組みでは不十分に見える。」と切り出した。
 いじめとは、文部科学省の定義によれば「子供が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」。
 ジャイアンがのび太を圧するような「ガキ大将」的な者とは違い、現代のいじめは、被害者と加害者に特徴が無く、両者が入れ替わることがあり、見えにくいものが多い。
 そうした曖昧な輪郭を捉まえようとするいじめの概念は、以下のようなポイントを持つ。
 第一に、学級などの固定化された人間関係を背景に起こる継続性。
 第二に、いじめる側の「痛めつけてやる」という嗜虐性。
 第三に、被害者が苦しんでいるという被害者意識だ。
 この場合、目指すゴールは「いじめが無くなり、被害者が安心して登校できること」になる。
 避難先の学校で被害に遭うケースにも、こうした側面は確かにあるだろう。だが、「いじめ」という言葉で表すと、抜け落ちてしまう視点がある。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「まずいじめの被害者は大震災の被害者でもあり、加害者との関係は「入れ替わり可能」ではない。
 そして、「放射能がうつる」「賠償金があるだろう」と言った誹謗中傷は、学校の、クラスにとどまらず、より広い社会の差別に根を持っている。
だから、学級からいじめが消えても根本的な解決策にはならない。
 歴史を振り返れば、既視感がある。広島・長崎の被爆者たちは、「ケロイドが感染する」という偏見にさらされたり「肢体不自由児が生まれる」と障害者差別と会いまった差別から結婚できなかったりした。
 熊本の水俣病患者たちも「奇病」「うつる病気」と誤解のもとに迫害され、結婚・就職で差別を受けたほか、水俣の経済を担うチッソの影響の強い地域社会で遠ざけられた。
 そして「原爆手帳を持っているおまえは医療費がただだろう」「補償金で建った家だ」などと責められた。
 今回のケースはこれらと同型性がある。
 「差別」の問題と理解した方が良い。ゴールは「いじめをなくすこと」はもちろんだが、そこにとどまるべきではない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「子どもたちが震災と原発事故についてより知識を身につけ、被害に遭った人たちへの想像力を持てること。
 さらには「自分には何ができるだろう」と問題を引き受けられるようになること。 本当のゴールはそこではないか。
 まずはそこに導くことができるだけの知識と度量を大人たちが体得しなくてはなるまい。
 「差別」の周辺にはしばしば、分かりやすい正しい言葉のみでは理解できない複雑な文脈がある。
 その複雑さも含めて、被災者・被害者の語りに耳を傾け続け、学び続ける必要がある。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
 いじめの場合「目指すゴールは「いじめが無くなり、被害者が安心して登校できることになる」との指摘、
「今回のケースは、これら(広島長崎の被爆者や水俣の被害者)と同型性がある。「差別」の問題と理解した方がよい。ゴールは「いじめをなくすること」はもちろんだが、そこにとどまるべきではない」との指摘、
 「子どもたちが震災と原発事故についてより深い知識を身につけ、被害に遭った人たちへの想像力を持てること。さらには「自分には何ができるだろう」と問題を引き受けられるようになること。本当のゴールはそこではないか」との指摘、等々はよく理解出来た。
 ただ、想定外の原発事故でも、いじめや差別で被災者が苦難にさらされ続ける「現実」をみると、全国的な再稼働反対運動がある中で強行される「再稼働後の万一の過酷事故」の場合の、被災者にたいする社会の風当たりの強さを想像するのは、実に恐ろしい。
 
 
 
 
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by sasakitosio | 2017-02-08 06:58 | 東京新聞を読んで | Trackback