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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

組織と言論 <組織の肩書で信用を得ながら、組織への責任を無視するのはフェアではない!確かに!>

 2月6日付東京新聞朝刊23面に「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「本紙論説副主幹の長谷川幸洋氏が、沖縄の米軍施設建設に反対する人を誹謗中傷する番組に関わった件。2日付朝刊で会社として謝罪したのは、妥当な対応だったと思う。
 紙面で反対運動を支援し、外で副主幹がヘイト番組の司会では、どうにも違和感がある。
 だが、組織に属する人間は、どこまで自由な言論がゆるされるのか。私自身、病院という組織にいて書き続けてきた経過から,改めて考えてみた。」と切り出しや。
 つづけて筆者は、「以前勤務した病院は、所属・役職を明示した上で、執筆は自由。この恩義に報いるため、私が目指したのは、病院の仲間から「私も同じと思われたら嫌」と思われないこと。組織と重ねて読まれても問題ないよう内容を吟味した上で、個人的見解として読まれるよう、文章を工夫した。
 あくまでも私のこだわりなのだが、組織の肩書で信用を得ながら、組織への責任を無視するのはフェアではない。
 こうしたご都合主義は、無責任で、書く文章を下品にする。そう思えてならなかった。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「私は今常勤で働いておらず、働く予定もない。
 一番の理由は、以前のような制約を自らが課しつつ自在に思索する、爆発的な活力が、今の自分にないからだ。
 組織と個人の言論はどうあるべきか。答えは一つではない。が、それを考えるのは、書き手の責任である。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「紙面で反対運動を支援し、外では副主幹がヘイト番組の司会では、どうにも違和感がある」との指摘は、同感だ。
 筆写の「だが、組織に属する人間には、どこまで自由な言論が許されるか」との問題提起は、重いものがある。 
 筆者が目指した「病院の仲間から「私も同じ考えと見られたら嫌」と思われないこと」は、すごくいいと思った。組織にはいろいろな考え方の人がいるので、実際は難しいことだけれど 。
 自分も、同好の仲間に良かれと思って、発表会のプログラムをブログに載せたら、「同じ考えと見られたら嫌」との声を聴いて、早速ブログから削除したことがある。「平和憲法を世界へ未来へ」というタイトルのブログに宣伝の気持ちを込めて、プログラムを掲載した時のことだ。タイトルの「平和憲法を世界へ未来へ」が嫌だとのことだった。世の中には色々な人がいることに、改めて気づかされた。
by sasakitosio | 2017-02-07 06:19 | 東京新聞を読んで | Trackback