読む機械 <「訂正デンデン」?「カワウチ原発」?誤読問題は自分の言葉を持たない大臣問題だ!>
2017年 02月 04日
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「「しゃあねえなあ、読んでやっか」と前置きして首相は答弁に入った。
「我が国は今、アメリカ発の金融、えーと、金融キキンによる、あー、ミゾユーの危機にジカメンいたしており」
「一部の業界においては大型倒産がハンザツし、製造業においては、ハヤリ労働者切りの問題が・・ワカオキしておりまして」
キキンは危機、ジカメは直面、ハンザツは頻発、ハヤリは派遣、ワカオキは惹起、ミゾユーは未曾有だ。
池井戸潤「民主」の一節である。
作中の首相が漢字を読めないのは出来の悪い息子と中身が入れ替わったからなのだが、小説の連載がウエブ上でスタートしたのは麻生内閣の退陣(2009年9月)直前。元首相は人気作家に小説まで書かせてしまった。」と切り出した。
つづけて筆者は、「一方、「訂正云々」を「訂正デンデン」と読んだ安倍首相。
「歯舞」が読めなかった沖縄北方担当相も、川内原発を「カワウチ原発」と呼んだ経産相も過去にいたわけで、誤読自体は些末な問題かもしれない。
ただ、これは「前言を訂正せよ」という要求への答えである。
この程度の答弁すら誰かの原稿を「読んで」いたなら、そっちがむしろ衝撃だ。
米大統領の入国規制策について「私はコメントすべき立場にない」と首相は述べた。
誤読問題は自分の言葉を持たない大臣問題だ。
それは些事なのだろうか」として締めくくった。
読んで面白かったが、あらためて大臣の資質が低すぎるような気がした。
安倍総理の「訂正デンデン」も、「歯舞」読めなかった沖縄北方相も、「カワウチ原発」と読んだ経産相も、母体の自民党も、みんなみんな恥ずかしくないのかな!と不思議な気がした。