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by sasakitosio

売られる身 <病院の話だが、報道のたびに「買い手が決まったらしい」全員解雇か」と憶測が流れる!?>

 1月30日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「東芝病院の売却が報じられている。
 働く人はどんなに不安だろうと気の毒でならない。売られる身の不安は、私も経験したので察しはつく。
 看護師の資格を取って初めて就職したのは、社会保険庁の関連病院。」と切り出した。
 続けて筆者は、「その社会保険庁は、2004年以降「消えた年金」問題などさまざまな問題が生じ、09年を持って廃止された。
 以後病院の経営は清算目的の団体に移管され、先行きが見えない状態が続いた。
 報道があるたびに、「買い手が決まったらしい」、「全員解雇か」と憶測が流れた。
 いま働いている自分の職場のなりゆきが、新聞を通じて知らされる。やむを得ないと思いつつ、とても情けない気持ちになった。
 最終的に母体が変わったのは14年。私はすでに退職していた。
 在職中は、「赤字を出しては存続しない」と危機感が先行し、「コストを下げよう」「ベットを埋めよう」と、自分でもおかしいくらい頑張った。
 とは言え、もともと診療報酬で収入をコントロールされている医業。医療者の努力であげられる収益は、高が知れている。いま思えば無理筋な話も多かったと思う。」と指摘した。
 最後に筆者は、「選べるものなら、どっちつかずの期間は短い方がいい。先が見通せないと、大事なことまで先送り。問題が放置されてしまうから。勤めというのは、とても理不尽。売られる身ではそれが身に染みる。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「東芝病院の売却が報じられている」とのこと、
 筆者が「看護師の資格を取って初めて就職したのは、社会保険庁の関連病院だった」とのこと、
 「社会保険庁は09年を持って廃止された」とのこと、
 「以後病院の経営は清算目的の団体に移管され、」先行きが見えない状態が続いた」とのこと、
 「報道があるたびに、「買い手が決まったらしい」「全員解雇か」と憶測が流れた」とのこと、等々の事を改めて知ることができた。
 最後に「勤めというのは、とても理不尽。売られる身ではそれが身に染みる」という言葉は、良く分かった。いかなる経営者も、事業を継続することが、事業支える「労働者」に取って一番大事であることを肝に銘じべきだ、と思った。
by sasakitosio | 2017-01-31 07:16 | 東京新聞を読んで | Trackback