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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

大学教育と憲法<憲法改正によって教育無償化?誰が言ってるの!教育予算を増やせばいいだけじゃん!!?>

1月29日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。
 筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「安倍首相は、代表質問への答弁で、憲法改正によって高等教育を含む教育の無償化を明記することへの関心を示した。
 これも、以前本欄で書いた教育にかこつけた改憲論である。
 教育費の負担を減らし、教育を充実させるためには憲法改正は不要であり、さっさと予算を増やせばよいだけである。
 突然教育無償化を言い出した政治家が、今の学校が置かれた過酷な状況に無関心であることには、教師のはしくれとし腹が立つ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この10年ほど、文科省は大学教育の質を高めろと、大学にうるさく注文を付けてきた。もちろん、教師は自らの学問を若者に伝えるために努力している。しかし、実際には今の大学生の多くは経済的に余裕がなく、生活費のためのアルバイトに追われている。また、三年生の後半になると就職活動の前段階としてのインターシップ(就業体験)などが始まり、一層多忙になる。これでどうやって勉強時間を確保できるというのだろう。加えて、国立大学では、運営費交付金の削減のため、教員ポストを減らす動きが始まっている。」と指摘した。
 最後に筆者は、「教育無償化のためだと憲法論議にうつつを抜かす暇があったら、若者が勉学に専念できる経済的環境をつくってほしい。
 改憲手続の国民投票に要する経費を奨学金に回す方がよほど合理的である。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「安倍首相は、代表質問への答弁で、憲法改正によって高等教育を含む教育の無償化を明記することへの関心を示した」とのこと、を初めて知った。
 オリンピックも、高等教育の無償化も、みんなみんな憲法改正への口実にしたいいんだ、と思った。
 筆者は、「教育費の負担を減らし、教育を充実させるためには憲法改正は不要であり、さっさと予算を増やせばいい」と指摘した。その通りだ。
 また、「今の大学生の多くは経済的に余裕がなく、小遣いではなく、生活費のためのアルバイトに追われている」とのこと、
「国立大学では、運営費交付金の削減のため、教員ポストを減らす動きが始まっている」とのこと、等々は一日も早く改善しないと、日本の未来が危ういと、思った。
by sasakitosio | 2017-01-31 06:49 | 東京新聞を読んで | Trackback