憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

時間と情報の市場化 <支え合う仕組みや制度(公共性)を利潤追求、個人請負、消費者選択に還元??>

 1月12日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「配車アプリのウーバーなどのシェア(共有)経済は、海外では急速に拡大しつつあり、日本でも交通弱者のために使う試みがある。
 クルマ所有者の空き時間と顧客の需要を組み合わせるわけだが、これは連帯に基づく真の共有ではなく、逆に市場化の動きと見るべきだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「空き時間とは、使わなければ市場価値が失われるという意味でペリシャス(腐れやすい)財であり、企業家の目には使われない能力、設備、自然環境等はすべて活用すべき資源=潜在的商品に移る。
 資源利用は確かに効率性を高めるが、他方で市場原理の負の側面(価値判断と強制)も無視できない。
 支え合う仕組みや制度(公共性)を利潤追求、個人請負、消費者選択に還元してしまえば、何が起きるか。
 実際、ウーバーは労働者の権利を求める運転手からの訴訟に直面している。
 思考実験として、各人の性的身体を互に時間貸しする「普遍的売春」を考えても良い(C・ペイトマン「性的契約」未訳)」。」と指摘した。
 最後に筆者は、「ウーバーはIT(情報技術)で運転を常時監視し、顧客の評価や支払いを処理する。
 グーグルやアマゾンのようなIT大手は膨大なデータを処理する腕を磨き、通信・配送から医療・輸送・金融の新分野へ乗り出そうとしている。
 だが、だれが何の目的で情報を使うのかという問題は避けて通れない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「配車アプリのウーバーなどのシェア(共有)経済は、海外では急速に拡大しつつあり、日本でも交通弱者のために使う試みがある」とのこと、高齢世代としては期待している。
 が、筆者は、「これは連帯に基づく真の共有ではなく、逆に市場化と見るべきだ」と指摘した。
 そして、「ウーバーは労働者の権利を求める運転者からの訴訟に直面している」と教えてくれる。
 確かに、支えあす仕組みや制度(公共性)を利潤追求、個人請負、消費者選択に還元した場合、「価値略奪と強制」の誘惑から、消費者保護、労働者保護、等々に新しい法的規制が必要になってくる、と思った。
 環境問題や労働問題は、法的規制を掛けないと社会全体が危険にさらさせると同じように。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/23780960
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2017-01-15 07:09 | 東京新聞を読んで | Trackback