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by sasakitosio

歴史は怖く繰り返す トランプのミクス<レーガのミクスより極端・壮大!中国リスクや双子の赤字も!?>

 12月3日付東京新聞社説に、トランプノミクスのことが載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「米次期大統領トランプ氏の経済政策はかってのレーガのミクスを想起させる。一時の繁栄と負の遺産。トランプノミクスは歴史を繰り返すのか。
 すでに米国は株価高騰と強いドルに沸き返っている。大型減税と大規模な公共投資を柱とするトランプノミクスへの期待がにわかに高まったためだ。
 その流れは日本にも波及、円安が10円も進み、一時下げた株価は急反発した。
 市場はトランプノミクスの景気浮揚効果にすぐさま飛びついた。
 だが、むしろ冷静になって、35年前の酷似した経済政策が何を残したかを学ぶべきではないか。」と切り出した。
 つづけて社説は、「トランプノミクスとは何か。
 まずは、レーガン政権期を上回る超大型減税である。
 所得税は最高税率を39.6%から33%に引き下げ、税率を現在の7段階から12.25.33%のわずか3段階にする。
 あらゆる所得階層が減税になると公約したが、財務長官に指名されたムニューチンしは「控除を縮小するので必ずしも高所得者は減税にならない。」と述べ、不透明な部分もある。相続税を撤廃する方針なので格差は拡大し、固定化する恐れがある。
 法人税も35%から15%に極端に引き下げる。これは、減税で企業に投資を促し経済成長すれば税収が増えるというレーガノミクス時の「ラッファー曲線」理論を採りいれたものだ。減税規模は10年間で6兆ドル(約680兆円)とも言われている。
 一方、財政出動も壮大だ。インフラ投資に5年間で5500億ドル(約63兆円)を投じるとし、大統領を争ったヒラリークリントン氏の主張の2倍だ。老朽化した高速道路や橋、空港、学校などを世界最先端に刷新、数百万の雇用を生み出すと宣言した。
 主に支持した白人労働者向けである。
 大風呂敷で根拠が希薄とも指摘される。
 だが現在でも堅調な米国経済だ。景気刺激策が実施されれば、成長率はここ数年2%台前半から4%程度まで大幅に伸びるという見方がある。4年後の大統領再選が最大目標なのだろうが「バブルが起きかねない」と警戒する声が出始めている。」と指摘した。
 さらに社説は、「けた外れの減税と大規模な財政出動、そして「米国を再び偉大に」の合言葉は、まさに1981年のレーガン大統領1期目の経済政策レーガノミクスと重なる。規制緩和や強いドルも共通する。
 新自由主義的な政策を石進めて「米国資本主義の中興の祖」との評判のあるレーガン政権だが、その帰結はどうだったか。
 軍事費拡大に充てた積極財政と大型減税が効き、経済の規模は確かに拡大した。株価の面でも、米国市場最大の上昇相場の起点にはなった。
 だが結果的には財政赤字と貿易赤字のいわゆる「双子の赤字」を生んだ。
 米国で日本車が破壊される光景は日米貿易摩擦の象徴として記憶に残るが、それもレーガのミクスの副産物という事だ。ドル高政策は新興国からの資金流出を招き、メキシコなど中米債務危機のひきがねとなった。行き過ぎたドル高が是正されたのはG5(先進5か国蔵相・中央銀行総裁会議)が決めた「プラザ合意」の85年である。
 それは日本経済凋落の始まりとも言われる。急激な円高に見舞われた日本は、利上げの遅れから結果的にバブル経済を生んだ。
 そのバブル崩壊後は今に続く「失なわれた20年」である。
 レーガのミクスが世界に、そして日本経済に残した爪痕はかように大きかった。
 山高ければ谷深しー経済の格言の如く、トランプノミクスも活況の後に谷底に転落するのではないか。
 1年半程度は熱狂するだろうがながつづきはしない。
 過度の財政拡張が、反動で危機を招く図式はレーガンミクスト同じだ。
 致命的になりそうなのは、トランプノミクスの根底に流れる保護主義や移民規制といった米国第一主義だ。
 米経済を支えてきた移民労働力や安い輸入品を締め出せば自らの首を絞めることになろう。
 焦点はもう一つある。
 中国リスクだ。
 米国の貿易赤字は中国が5割が占めており、トランプ氏は中国を「為替操作国」と名指しで敵視する。米中貿易摩擦の懸念や、ドル高人民元安が続けば対外債務が大きい中国は深刻な打撃を受ける恐れがある。」と指摘した。
 最後に社説は、「もちろんトランプノミクスが実際に動くかは疑問が残る。税制の法案は日本と違い、議会に権限がある。上、下院とも共和党が多数を占めるがトランプ支持ばかりではない。
 共和党の主流派は財政出動の拡大に消極的だ。
 1月に誕生する新政権のトランプノミクスという実験も、失敗に終わる可能性を否定できない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「トランプノミクスとは何か。まずは、レーガ政権期を上回る超大型減税である。所得税は最高税率を3936%から33%に下げ、税率を7段階から12.25.33%のわずか3段階にする」とのこと、 
 「法人税も35%から15%に極端に引き下げる」とのこと、
 「減税規模は10年間で6兆ドル(約680兆円)とも言われている」とのこと、
 「一方財政規模も壮大だ。インフラ投資に5年間で5500億ドル(約63兆円)と投じる」とのこと、
 レーガのミクスは、「結果的には財政赤字と傍系赤字のいわゆる「双子の赤字」を生んだ」、とのこと、
 「行き過ぎたドル高が是正されのはG5(先進5か国蔵相・中央銀行総裁会議)が緊急会合で協調行動を決めた「プラザ合意」の85年である」とのこと、
「米国の貿易赤字は中国が5割を占めており、トランプ氏は中国を「為替操作国」と名指しで敵視する。米中貿易摩擦や、ドル高人民元安が続けば対外債務が大きい中国は深刻な打撃を受ける恐れがある」とのこと、
等等のことを教えてもらった。
 1月に誕生する新政権のトランプノミクスという実験が、レーガのミクスの徹を踏まないことを、心底神仏に祈りたい。米中経済戦争の経過と結末を注視しながら、暮らしへの備えを考えなければ、と思った。
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by sasakitosio | 2016-12-08 06:28 | 東京新聞を読んで | Trackback