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by sasakitosio

”不信”の次に生まれる世界<修羅の世界?餓鬼畜生の世界?地獄の世界?いや仏の世界を造りたいねえ!!>

 11月27日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。 筆者は、哲学者・内山節氏だ
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「世界に不信感が広がっている。
 米国の大統領選挙でトランプ候補を勝利させたのも今の米国のシステムに対する不信感の蓄積である。
 それは米国にかぎったことではなく、ヨーロッパでも、日本でも、世界のいたるところでそんな雰囲気が蔓延してきた。
 そしてこのような時代には、自分だけを守ろうとする自己防衛的な動きや昔の信頼できるシステムを回復してくれる強い指導者を求める動き、自分たちの力で信頼できる社会をつくっていこうとする三つの動きが生まれていくことになる。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「20世紀の国の役割の柱の一つは再分配システムの確立だった。
 高所得者や大きな利益を上げている企業などに多くの税金を支払わせ、さまざまな制度を通してそれらを低所得者に再配分する。
 例えば誰もが学校教育や平等な医療を受けられるようにするというのも再配分の方法の一つで、これもまた高所得者などが支払った税や社会保険料が低所得者に流れる仕組みである。
 公共住宅を建設するとか、全国的な交通網を維持する、誰もが働ける環境をつくるといったことも、一種の再分配システムである。
 さらには、多くの人たちを安定雇用することも再分配の大きな役割を果たした。なぜならそれは、収益を生みにくい部門の人たちに再配分するシステムであるからである。」と指摘した。
 さらに筆者は、「20世紀に、このようなシステムが生まれていった背景には、1917年のロシア革命があった。
 弱肉強食のような社会を放置しておけば、社会主義革命が起るかもしれないという恐怖が、防衛策としての社会の安定を目指させたのである。
 たとえソ連がどんな社会であったにせよ、ロシア革命が世界に与えた影響は大きかった。
 ゆえに、91年にソ連が崩壊すると、20世紀的な再分配システムは弱体化していくことになる。
 さらに新興国などが経済力をつけ、先進国の経済力が相対的に弱まって来ると、社会はますます激しい競争のなかに呑みこまれていった。
 こうして、自分で稼ぐことがすべてだ、とでもいう言うような方向性が強まり、あらゆるものを市場での競争に委ねていこうとする市場原理主義が台頭していく。」と指摘した。
 最後に筆者は、「格差社会が常態化し、社会保障を軸にした再配分スステムも機能不全に陥り始めた。
 この現実が、自分たちの社会に対する不信感を高めた。
 企業も信用できないし、国のシステムも信頼できない。今の社会の在り方自体が信頼できないのである。
 この不信感が、今世界中で大衆扇動型の政治家を誕生させている。
 だがそれがすべてではない。
 たとえば現在の日本でも、企業や市場、国などが、根本的に信頼できないものだと感じられるからこそ、一方では政治や社会に対する無関心が広がり、他方では信頼できる世界を、自分たちのてでつくろうとする動きが生まれている。
 自然と人間、人間同士の信頼できる関係はどうやってつくたらよいか。
 そういう思いを持ちながら、ソーシャルビズネス型のあたらしい企業をつくったり、地域づくりなどに加わっていく人たちも増えている。
 水面下では、新しい社会づくりもはじまっているのである。
 今私たちは注視しなければならないことは、不信感に満ちた世界から、何が生まれてくるのかである。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「米国の大統領選挙でトランプ候補を勝利させたのも、今の米国のシステムに対する不信感の蓄積である」との指摘、
 「20世紀の国の役割の柱の一つは、再配分のシステムの確立だった。」との指摘、
 「20世紀に、このようなシステムが生まれた言った背景には、1917年のロシア革命があった」との指摘、
 「ゆえに、91年にソ連が崩壊すると、20世紀的な再配分システムは弱体化していくことになる」との指摘、
 「格差社会が常態化し、社会保障を軸にした再配分システムも機能不全に陥り始めた。
 この現実が、自分たちの社会に対する不信感を高めた。企業も信用できないし、国のシステムも信用できない。今の社会の在り方自体が信頼できないのである」との指摘、等等はよく理解出来た。
 そのうえで、「他方では信頼できる世界を、自分たちの手で作ろうとする動きが生まれている」との筆者の指摘は、人間社会に明るい未来を予測させ、ほっとしている。
 
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by sasakitosio | 2016-12-02 06:38 | 東京新聞を読んで | Trackback