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by sasakitosio

トランプのアメリカ 民衆の悲憤を聞け<富裕層の上位1%が全国民の収入の22%を占める!!??>

11月10日付東京新聞社説に、「トランプのアメリカ㊤」が載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「変化を期待して米国民は危険な賭けに出た。超大国のかじ取りを任されたトランプ氏。旋風を巻き起こした本人には、それを果実に変える責任がある。
 支配層への怒りが爆発した選挙結果だった。
 ロイター通信の出口調査によると、「金持ちと権力者から国を取り返す強い指導者が必要だ」
 「米経済は金持ちと権力者の利益になるようにゆがめられている」と見る人がそれぞれ7割以上を占めた。」と切り出した。
 つづけて社説は、「トランプ氏はその怒りを煽って上昇した。見識の怪しさには目をつぶっても、むしろ政治経験のないトランプ氏なら現状を壊してくれる、と期待を集めた。
 逆にクリントン氏はエスタブリッシュメント(既得権益層)の一員とみなされ、クリントン政権になっても代わり映えはしないと見放された。
 政策論争よりも中傷合戦が前面に出て「史上最低」と酷評された大統領選。それでも数少ない収穫には、顧みられることのなかった人々への手当ての必要性を広く認識させたことがある。トランプ氏の支持基盤の中核となった白人労働者層だ。
 製造業の就業者は1980年ごろには2千万人近くいたが、技術革新やグローバル化が招いた産業空洞化などによって、今では1200万人ほどに減った。失業を逃れた人も収入は伸びない。
 米国勢調査局が9月に出した報告書によると、2015年の家計所得の中央値(通関層の所得)は物価上昇分を除いて前年比5.2%増加し、5万6千5百ドル(約576万円)だった。
 67年調査開始以来、最大の伸びだが、最も多かった99年の水準には及ばず、金融危機以前の07年の時点にも回復していない。」と指摘した。
 つづけて社説は、「一方、経済協力開発機構(OECD)のデータでは、米国の再富裕層の上位1%が全国民の収入の22%を占める。これは日本の倍以上だ。
 上意10%の占める割合となると、全体のほぼ半分に達する。これだけ広がった貧富の格差は、平等・公正という社会の根幹を揺るがし、民主国家としては不健全というほかない。
 階層の固定化も進み、活力を失う。
 展望の開けない生活苦が背景にあるのだろう。
 中年の白人の死亡率が上昇しているというショッキングな論文が昨年、米科学アカデミーの機関紙に掲載された。
 それによると、99年から13年の間、45-54歳の白人の死亡率が年間で0.5%上がった。
 ほかのい先進国では見られない傾向で、高卒以下の低学歴層が死亡率を押し上げた。自殺、アルコール、薬物依存が上昇の主要因だ。
 ピュー・リサーチ・センターが8月に行った世論調査では、トランプ支持者の8割が「50年前に比べて米国は悪くなった」と見ている。米国の先行きについても「悪くなる」と悲観的に見る人が68%に上った。
 グローバル化の恩恵にあずかれず、いつの間にか取り残されて、アメリカン・ドリームもまさに夢物語――トランプ氏に票を投じた人々は窒息しそうな閉塞感を覚えているのだろう。
 欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票でも、グローバル化から取り残された人々の怒りが噴出した。グローバル化のひずみを正し、こうした人たちに手を差し伸べることは欧米諸国共通の課題だ。
 トランプ氏は所得の再分配よりも経済成長を促して国民生活の底上げをすると主張する。
 それでグローバル化の弊害を解消できるかは疑問だ。対策をよく練ってほしい。
 女性や障害者をさげすみ移民排斥を唱えるトランプ氏は、封印されていた弱者や少数派への偏見・差別意識を解き放った。そうした暴言は多民族国家である米社会の分断を、一層進行させることにもなった。
 オバマ大統領は「先住民でない限り、われわれはよその土地で生まれた祖先を持つ。移民を迎え入れるのは米国のDNAだ」と語ったことがあるが、その通りだ。米国が移民を排斥するのは、自己否定に等しい。」と指摘した。
 最後に社説は、「米国の今年のノーベル賞受賞者7人のうち、ボブ・ディラン氏を除く6人が移民だ。移民は米国の活力源でもある。
 国を束ねる大統領として、トランプ氏は自身の言動が招いたことに責任をとらねばならない。
 顧みられることのなかった人々への配慮は、人々の怒りを鎮め、分断を埋めることにもつながる。
 米国の抱える矛盾があらわになった大統領選だった。国民が再びアメリカン・ドリームを追うことの出来る社旗の実現をトランプ氏に期待したい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「ロイター通信の出口調査によると、「金持ちと権力者から国を取り戻す強い指導者が必要だ」「米経済は金持ちと権力者の利益になるようゆがめられている」と見る人々がそれぞれ7割以上をしめた」とのこと、
 「経済協力開発機構(OECD)のデータでは、米国の再富裕層の上位1%が全国民の収入の22%を占める。これは日本の倍以上だ。上位10%の占める割合となると、全体のほぼ半分に達する」とのこと、
 米科学アカデミーの機関紙に掲載された論文によると「99年から13年の間、45~54歳の白人の死亡率が年間で0.5%上がった」とのこと、
 「ピュー・リサーチ・センターが8月に行った世論調査では、トランプ支持者の8割が「50年前に比べて米国は悪くなった」とみている。米国の先行きについても「悪くなる」と悲観的に見る人が68%に上った」とのこと、等等を知ることができた。
 社説は、「米国の抱える矛盾があらわになった大統領選挙だった」と指摘している。確かにそうかもしれないと、思いながらも、それにしてもトランプ氏が大統領になったことは意外だった。が、アメリカ国民が選んだ以上、トランプ氏には、アメリカンドリームを追うことの出来る社会の実現に尽力していただきたい。
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by sasakitosio | 2016-11-30 06:38 | 東京新聞を読んで | Trackback