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by sasakitosio

米TPP離脱 グローバリズム是正を<格差を是正し、人間の能力全開、人類を恐怖と欠乏と戦争から解放を!>

 11月28日付東京新聞社説に、「グローバルリズム是正を」との見出しが載った。
今日は、この社説を学習することにした。
まず社説は、「トランプ次期大統領の離脱明言でTPPはは実現困難になった。発言の底流にあるグローバル化の歪を是正し修復しなければ、自由な貿易は前に進めないどころか、保護主義へと転落しかねない。
 世界中の新聞、テレビ、雑誌、ネットにあふれる論評、解説がトランプ氏の米大統領当選の衝撃を物語っている。
 なかでも重要な指摘の一つに「歴史の転換点」がある。
 第二次世界大戦後、自由、人権。民主主義という理念、価値観を掲げてきた米国は内向きになり、外交も安全保障も経済も米国にとって損か得かという「取引」「米国の利益第一主義」に変容していく。米国が主導してきた国際政治、経済の枠組みの終わりという見方だ。
 冷戦終結後の1990年代以降、米英を中心に加速した経済のグローバル化は、他国籍企業が富の偏りや格差の拡大を意に介せず利益を追求する貪欲な資本主義に化けた。負の側面があらわになったグローバル化は、その意味を込め「グローバリズム」と呼ばれるようになる。」と切り出した。
 つづけて社説は、「トランプ氏を大統領に押し上げたのは、グローバルリズムに押しつぶされる人々の既得権層に対する怒りだった。
 これを黙殺して貿易の自由化をさらにすすめる環太平洋連携協定(TPP)からの離脱は当然の帰結といえるだろう。
 貿易立国の日本は戦後、関税貿易一般協定(ガット)や世界貿易機関(WTO)を成長と安定の土台にしてきた。このため自由貿易の停滞や保護主義の台頭を懸念する声は強い。
 だが、米国をTPPから離脱させる力は、過剰な利潤追求や金融資本のマネーゲームに振り回されつつある中低所得者のぎりぎりの抵抗にある。その事実を直視しなければいけない。」と指摘した。
 最後に社説は、「24日の参院TPP特別委で安倍晋三首相は「自由で公正な経済圏をつくっていく。日本はそれを掲げ続けねばならない」と審議を続ける理由を説明した。
 強者の自由が行気過ぎて弱肉強食となり、社会の公正は蔑ろにされてTPPは行き詰まった。
 グローバリズムの欠陥、その象徴である下記差是正をを「公正」という価値観で是正しない限り、自由な経済は前に進めない。
 新たな対立を生み出して世界を不安定にする保護主義の台頭を防ぐことはできない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「重要な指摘の一つに「歴史の転換点」がある」とのこと、
 「米国が主導してきた国際政治、経済の枠組みの終わりという見方だ」とのこと、
 「トランプ氏を大統領に押し上げたのは、グローバリズムに押しつぶされる人々の既得権層に対する怒りだった。これを黙殺して貿易の自由化をさらに進める環太平洋連携協定(TPP)からの離脱は、当然の帰結と言えるだろう」との指摘、等等は」よく理解出来た。
 1971年、ニクソン大統領の時、ドルと金の交換が停止された。ドルはその時から文字通り「紙幣」に成り下がった。その時に、アメリカの支配の終わりの始まりだと思った。しかし、イラク戦争、アフガニスタン戦争をへて、ようやく米国主導の国際秩序が「歴史の転換点」に来たのかなあ、という気がした。
 ただ、グローバリズムも、資本主義も、社会主義も、それぞれ人類の歴史の中で存在する文化の一つとして、消し去ることはもったいないし、できないだろう。
 もし今が歴史の転換点だとしたら、時代を開くあらたな思想が、うまれるのかもしれない。できたら、日本から誕生してほしい。日本の有識者の皆さん!頑張って!!
by sasakitosio | 2016-11-30 06:27 | 東京新聞を読んで | Trackback