冷たい心 あいまいな頭 <経済学者のあるべき姿「クールヘッドとウォームハート」、これがいいねえ!>
2016年 11月 29日
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「昔、京都大学名誉教授の佐和隆光氏が経済学者のあるべく姿は、クールヘッド(冷静な頭)ウォームハート(温かい心)の組み合わせだが、アメリカの新自由主義者はクールハート(冷たい心)とウオームヘッド(あいまいな頭)の組み合わせだと書いていた。「あるべき姿」は学者のみならず、社会を構成する人々にとって理想である」と切り出した。
つづけて筆者は、「今の世相を見ると、物事を的確に認識できないからこそ、他人に対して冷たくあたるという事例があふれていて、本当につらくなる。
福島から横浜に避難した子どもが学校でいじめに遭い、金をたかられていたという事件を聞いて、時にそう思った。
原発事故の被害者は補償金をもらっているから金を持っているだろうなどとやっかむのは、事実を知らない者の発想である。
他方、事故処理の費用について政府は新たな電力供給会社、さらにはその消費者にも求める方針を明らかにしている。
私などは盗人猛々しいにもほどがあるとおもうのだが、世論の反発はそれほどでもないようだ。
権力者が無責任やわがままを押し通せば、人々は無力感に陥り、欲求不満は自分より弱いものに向かう。」と指摘した。
最後に筆者は、「大きな犯罪や悪に対し厳しく怒り、弱い立場の人には暖かい思いやりを持つ。人間としての当たり前のことを実践したいとつくづく思う。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
京都大名誉教授の佐和隆光氏が経済学者のあるべき姿は、クールヘッド(冷静な頭)とウォームハート(温かい心)だが、アメリカの新自由主義者はクールハート(冷たい心)とウォームヘッド(あいまいな頭)の組み合わせだと書いていた」とのこと、を初めて知った。
「権力者が無責任やわがままを押し通せば、人々は無力感に陥り、欲求不満は自分より弱い者に向かう」との指摘はよく理解出来た。
「「あるべき姿」は学者のみならず、社会を構成する人々にとっての理想である。」との指摘は、その通りだと思った。
「あらゆることを自分を勘定に入れずに、、」とある宮澤賢治の「雨にも負けず風にも負けずの詩」を思い出した。