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by sasakitosio

原発事故裁判 原因究明に迫れるか <三権分立下で司法の真価が問われる、重要な裁判だ!!!>

 10月24日付朝日新聞社社説に、原発裁判のことが載った。今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「東京電力の株主が原発事故を招いた旧経営陣に対し、会社に損害を賠償するよう求めた訴訟が大きなヤマ場を迎えている。
 焦点は、政府の事故調査・検証委員会が関係者から聞き取りを行った調書の扱いだ。
 株主側が裁判の証拠にしたいと申し立てた。
 政府は、責任追及に使わない前提で聴取したこと、同意を得たものは一部黒塗りりをして既に公開していることをあげ、これ以上の開示は政府の仕事に「著しい支障」が出ると反対している。東京高裁は黒塗りをされる前の調書を裁判官だけで見て、このいい分に理があるかどうかを判断することになった。
 政府の主張で事足れりととせずに、中身を見極めたうえで提出を命じるか否かを決めようという姿勢は評価できる、
 公正な裁判を実現するには必要かつ十分な証拠が出そろうことが肝要だ、」と切り出した。
 つづけて社説は、「理解できないのは、一部の東電関係者や官僚の調書について、存在するかどうかすら明らかにしないという政府の態度である。聴取に応じたと知られるだけで、嫌がらせをや報復を受ける可能性があるという。
 「調書はあるが本人が開示を了承していない」といった説明ならともかく、こんな抽象的な恐れを言い立てて、一体何を守ろうとしているのか。
 原発事故を巡っては、ほかにも腑に落ちない話が多い。
 当時、国会にも民間人でつくる事故調が置かれた。
 報告書はつくられたものの、集めた記録類を公開する動きは止まったままだ。
 国会に第三者機関を設け、引き続き原発を巡る諸問題の調査・検討に当たるべきだという提言も宙に浮いている。
 事故を繰り返さないために、しっかり総括しなければならないという、発生直後の危機意識や責任感は薄れ、情報を囲い込み、議論を再燃させる動きを封じる。そんな方向に政府も国会も流れている。
 だがそれは、原発政策に対する国民の不信と不安を深めるだけだ。
 あらためて思うのは、原発に限らず、様々な事象が重なって大きな事故が起きたとき、原因の究明・共有と責任の追及を両立させる難しさである。
 責任を問わない代わりに調査に協力させ、再発防止を図るという考えが唱えられて久しい。
 政府事故調もその方針にたって究明に取り組んだが、作業を終えた後、裁判や自治体の独自検証によってあらたな事実が判明するなどの限界を露呈した。
 どんな仕組みをつくり、実行をあげるか。これもまた課せられた重い宿題である。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
  見出しに、「原発事故裁判 原因究明に迫れるか」とあるが、期待を込めて原発事故の原因究明をしてほしいと切に願っている。
 8月18日付朝日新聞社説下の「ザ・コラム」に、92年敗訴が確定した「伊方の最高裁判決」の内容が載った。それには次のような記述があった。
 「原発の設置許可の判断に不合理な点があるという主張や立証の責任は「本来、原告(住民)が負うべき」だが、原発の安全審査に関する資料を全て国側が持っている点などを考えると、国側に「判断に不合理な点のないことを相当の根拠、資料に基づいて主張、立証する責任があり」、それを尽くさなければ「判断に不合理な点があることが事実上推認される」。
 此の原発の安全性に対する「挙証責任」が、国側、東電側にあるという最高裁の判断は至極わかりやすい結論だ。しかも、原告の住民側にとっては、株主にとっては、負担がものすごく軽減され、勝訴の可能性が極端に増した、と思った。
 社説によれば、「東京電力の株主が原発事故を招いた旧経営陣に対し、会社に損害を賠償するように求めた訴訟がヤマ場を迎えている」のこと 、
 「焦点は、政府の事故調査・検証委員会が関係者から聞き取り調査して作った調書の扱いだ」とのこと、
 「政府は、<中略>、これ以上の開示は政府の仕事に「著しい支障」が出ると反対している」とのこと、
 「東京地裁は黒塗りされる前の調書を裁判官だけで見て、この言い分に理があるかどうかを判断することになった」とのこと、
 「理解できないのは、一部の東電関係者や官僚の調書については、存在するかどうかすすら、明らかにしないという政府の態度である。聴取に応じたと知られるだけで、嫌がらせや報復をうける可能性があるという」とのこと、
 「当時、国会にも民間人でつくる事故調が置かれた。報告書はつくられたものの、集めた記録類を公開する動きは止まったままだ」とのこと、等等を知ることができた。
 社説の指摘や疑問を読んで、特に「これ以上の開示は政府の仕事に「著しい支障」が出る」、また一部の東電関係者・官僚にたいし「聴取に応じたと知られるだけで、嫌がらせや報復を受ける可能性がある」、とのくだりは、調書の全面公開に、政府・一部東電関係者・官僚が怯えている程、お化けのような「超大型爆弾=原爆」級の威力があるることを、逆に示唆しているような気がした。
 原発政策を破壊するような「超大型爆弾」を裁判官だけで見て、判決内容にその概要や詳細が反映されるのだろうか?必ずや、敗訴した側から、裁判官批判が出る、と思われるが。いずれにしても、調書を見た裁判官が、原発事故の原因究明につながる、判決を出すことを期待したい。
 そうすれば、電力幹部の頭から、原発再稼働の夢が消えること、必然のような気がした。
 
 
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by sasakitosio | 2016-10-28 06:02 | 東京新聞を読んで | Trackback