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by sasakitosio

報復の連鎖を断つためには<憎むべきは「戦争そのもの」だ!戦争をはじめたがる「権力者」だ!>

 10月8日付朝日新聞朝刊17面下に、「風」という欄がある。バクダッド・カイロから。筆者は、中東アフリカ総局長・翁長忠雄氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「バクダッド中心部のカラダ地区で7月、イラク戦争後最大規模の爆破テロが起きた。私は同僚と一緒に9月上旬にバクダッドを訪れた。
 200人以上が犠牲になったその現場を取材するつもりだったが、滞在中に同じ地区の別の場所で爆破事件が起きた。
 道路は封鎖され、いずれの現場にも近づけなかった。
 現場近くの靴衣類販売店で働くハッサン(24)が私たちの取材地点まで来てくれた。
 「爆破を目撃するのが普通になってしまった。だからと言って家に閉じこもってもいられない。働かないと食べていけない」。
 ハッサンさんは淡々と語った。市民を危険と隣り合わせの日常を強いられている。NGO[イラク・ボデイー・カウント]によると、テロなどによる国内民間人死者数は今年に入り月平均1200人余に上る。
 2001年の米国同時多発テロ(9.11)は世界を一変させた。米国はアフガン戦争、イラク戦争へ突き進んだ。対テロ戦争は今も続いている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「国際テロ組織アルカイダの創設メンバーだった人物にカイロで会い、米主導の対テロ戦の引き金となった9.11について尋ねた。
 アフガンで旧ソ連軍と戦い、91年に母国エジプトに戻ると「アフガン帰り」を理由に投獄され、20年近くを獄中で送ったナビル・ナイム氏(60)だ。
 アルカイダの元最高指導者で、11年に米軍に殺害されたオサマ・ビンラディン容疑者とも親交があり、現在の最高指導者であるザワヒリ容疑者とはアフガンで3年間ともに活動したという。
 獄中で9.11を知ったナイム氏は「「9.11」は必要なかった」と言い切った。
 米国を軍事的に打ち負かしたわけでもないし、中東などイスラム世界に対する米国の姿勢を変えさせたわけでもない。むしろ、「アラブやイスラム教徒に対する国際社会の印象を悪化させた」と考えている。
 11年のムバラク政権崩壊後に釈放されてももなく、ナイム氏を訪ねた米政府関係者はこう聞いた。
 「(9.11)で市民が大勢殺されてあなたは幸せか」。
 答えは「ノー」。
 そしてナイム氏はこう続けたという。
 「日本に原爆を落とし、ベトナムでも大勢殺したのに、米国は何の謝罪もしていないではないか」」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「私は15年前の広島での取材を思い出した。
 何人かの被曝者が、ツインタワーに旅客機が突っ込む9.11のテレビ映像をみて「胸がすっとした」と語ったことに衝撃を受けた。
 原爆投下を正当化する米国に対する憤りや、被曝の苦しみになかなか目を向けたがらない米国の人々へのいらだちを心の奥にしまい込んでいた人もいたのだろう。
 被爆者は、原爆への恨みを米国への報復に向けず、核兵器廃絶を訴える運動の先頭に立ってきた。
 世界はそうした思いにどれほど真剣に向き合ってきたのかと考えさせられた。
 対テロ戦争で9.11の犠牲者の何倍もの市民が死亡した。中東などで反米感情が膨らみ。「イスラム国」(IS)のような過激組織が勢いづく。
 その温床となっている貧困、差別、不平等との闘いこそ、報復の連鎖を断ち切る道だ。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「市民は危険と隣り合わせの日常を強いられている」とのこと、
  「NGO「イラク・ボデイー・カウント」によると、テロなどによる国内の民間人死者数は今年に入り月平均1200人余に上る」とのこと、
 「アフガンで旧ソ連と戦い、91年に母国エジプトに戻ると「アフガン帰り」を理由に投獄され、20年近く獄中で送ったナビル・ナイム(60)氏。」にカイロで会い、筆者が9.11について尋ねた」とのこと、
「獄中で9.11を知ったナイム氏は「「9.11」は必要なかった」と言い切った。」とのこと、
 ナイム氏は「むしろ「アラブややイスラム教徒教徒に対する国際社会の印象を悪化させた」と考えている」とのこと、
 「11年のムバラク政権崩壊後に釈放されて間もなく、ナイム氏を訪ねた米政府関係者はこう聞いた「(9.11で)市民が大虐殺されてあなたは幸せか」。答えは「ノー」。
 そしてナイム氏はこう続けたという。「日本に原爆を落とし、ベトナムでも大虐殺をしたのに、米国は何の謝罪もしていないではないか」」とのこと、
 「被曝者は、原爆への恨みを米国への報復に向けず、核兵器廃絶を訴える運動の先頭に立ってきた。」とのこと、等等を知ることができた。
 筆者がハッサンさんやナイム氏と接点をどうやってつけたかに、興味と関心があるが、結果として「この記事を読んで」中東の市民の様子が少しわかったような気がした。
 原爆投下も、9.11も、日本軍の中国大陸での残虐行為も、全て戦争という破壊がもたらしたもので、被害者には抜きがたい「恨み」を残した。加害者は、それを忘れがちである。
 過去の加害は、被害者の気持ちになって「謝罪とできる償い」を精一杯しながら、加害者も被害者も憎むべきは「戦争そのもの」ではないか。戦争を始めたがる「政治的・経済的権力者」ではなかろうか。と思った。
 テロも9.11も戦争の口実にしてはならない、とも思った。
 
 
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by sasakitosio | 2016-10-16 17:54 | 朝日新聞を読んで | Trackback