憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

学問の土着化に誇りを <なんとなく泥臭さを感じるが、外来文化の昇華・骨肉化のことらしい?>

 9月23日付東京新聞23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「母校の同志社大学神学部から客員教授の肩書をもらい、後輩に神学を教えるようになった。
 それから、さまざまな大学の教師や学生と話す機会が増えた。現在、あちこちの大学が行っている英語を母語としない日本人教師が、英語に堪能でない学生に専門科目を英語で講義するという滑稽な事態に、即刻、終止符を打った方がいい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「日本語で情報を伝達する場合に比較して、教師は3割程度しか情報を伝えられない。
 学生の理解度は、日本語と比較して2割だ。両者を掛け算すると日本語で講義するのに比べて、6%しか情報が伝わっていない。
 一部のアジア諸国や中東諸国で専門科目を英語で講義するのは、学問の概念や術語を自国言語に翻訳することができていないからだ。
 日本人は欧米の学問を土着化させ、日本語で専門科目の講義をできることに誇りを持つべきだ。
 英語授業は教育水準の低下を招く亡国の政策だ。
 英語については、別途、専門コースを作ればいい。」と指摘した。
 最後に筆者は、「同志社大神学部には英語に堪能で、米国で学位を取った教授が何人もいる。英語が上手な人ほど、日本語での講義を重視する。明治期に同志社が開学されたときは、専門科目は英語で教えられていたが、30年かけて学問を土着化させて、日本語での講義を可能にした。この伝統をまもりたい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「日本人は欧米の学問を土着化させ、日本語で専門科目の講義をできていることに誇りを持つべきだ」との指摘、
 「英語が上手な人ほど、日本語の講義を重視する」との指摘、等々は理解し納得した。
 昔、「日本では、横のもの(英語その他欧米語)を立てに(日本語)に直すだけ「学者」になれる」との話しをきいて、日本人が世界に発する「学問」はないのだろうか、と考えたことを思いだした。
 また、年末年始の外国ひとり旅の準備をしていて、文献の多さに驚いた。ネットも含めて、調べたいことはすべて調べて出発し、現地で調べて目標にしていたこと以外の「人や遺跡や事物」を発見して、発見して感動している。これも、広い意味では外来文化の土着化の成果かもしれない、と思った。
 そして、日本では、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字の4種の文字を誰もが普通に使えることが、外来文化の昇華・消化を促進しているような気がしている。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/23508685
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-09-24 07:21 | 東京新聞を読んで | Trackback