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by sasakitosio

今憲法を考える⑧立憲・非立憲の戦いだ <違憲クーデター内閣と護憲国民との戦い?戦いは嫌いなのに!?>

 9月7日付東京新聞社説に、「今憲法を考える」というシリーズがある。
今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「「人権を奪う法案」が国会で可決されたらどうなるか・・・。
 たとえ多数決でも人権は奪えないと考えるのが立憲主義である。
 憲法に明記すれば、人権は守られる。どんな政治権力も暴走する危険があるから、憲法の力で制御しているのだ。」と切り出した。
 つづけて社説は、「ちょうど百年前、1916年に京都帝大の憲法学者佐々木惣一が「立憲非立憲」という論文を発表した。
 「違憲ではないけれど、非立憲だとすべき場合がある。」という問題提起をしたのだ。
 人権を奪う法案のたとえは、非立憲そのものだ。
 国民主権も多数決で奪えない。
 平和主義もまたそのような価値である。
 民意を反映した政治権力でも間違うことがあるから憲法で縛りをかける。
 過半数の賛成も間違うことがある。だから多数決は万能ではないと考えるわけだ。」と指摘した。
 さらに社説は、「対極が専制主義である。
 佐々木は「第18世紀から第19世紀にかけての世界の政治舞台には、専制軍に打ち勝った立憲軍の一大行列を観た」と記した。
 専制軍とはフランス王制、立憲軍とは人権宣言などを示すのだろう。
佐々木氏が心配した「非立憲」の勢力が、なんと現代の日本に蘇る。」と指摘した。
 さらに社説は、「集団的自衛権行使を認める閣議決定はクーデターとも批判され、安全保障法制は憲法学者の大半から違憲とされた。
 憲法を無視し、敵視する。
 そして改憲へと進む・・・。
 民意で選ばれた政治権力であっても、専制的になりうることを示しているのではないだろうか。
 緊急事態条項を憲法に新設する案が聞こえてくる。
 戦争や災害など非常事態のとき、国家の存立を維持するために、憲法秩序を停止する条項だ。
 奪われないはずの人権や自由も制限される。
 他国にはしばしば見られるのに、なぜ日本国憲法にこの規定がないか。
 70年前に議論された。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「1946年7月の帝国議会で「事変の際には(権利)を停止する」必要性を言う意見が出た。
 新憲法制定の担当大臣である金森徳次郎は行答弁した。 
 <精緻なる憲法を定めましても口実を其処に入れて、又破壊せられる恐れ絶無とは断じ難い>
 緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れがあると指摘したのだ。
 戦前の旧憲法には戒厳令などがあった。
 ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた。
 「立憲」を堅持しないと、権力はいろいろな口実で、かけがえのない人権を踏みにじりかねない」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 社説の「もし「人権を奪う法案」が国会で可決されたらどうなるか・・」の冒頭の問いに、一瞬リアリテイを感じた。集団的自衛権行使を認める「内閣」だし、安全保障法制は憲法学者の大半が違憲だというのに可決する「国会」だし、憲法改正を是とする勢力が国会の3分の2を占める選挙をする国民だから。
 自分的には、その法律で、人権が奪われたら、即ちに違憲訴訟を提起したいと思った。
 また、京都帝大の憲法学者佐々木惣一は「第18世紀から第19世紀にかけての世界の政治舞台には専制軍に打ち勝った立憲軍の一大行列を観た」と記した、とのこと。
 また、「1946年7月の帝国議会で、「事変の際には(権利)を停止する」必要性を言う意見が出た。新憲法制定の担当大臣である金森徳次郎はこう答弁した<精緻なる憲法を定めましても口実を其処に入れて又破壊せられる虞絶無とは断じ難い>」ということを初めて知った。
 幣原喜重郎といい、金森徳次郎といい、石橋湛山といい、終戦時には戦争から多くを学び、知力・胆力・洞察力を備えた人が「政治の要職」を占めていたことが、もう一つの今日の「平和な暮らし」と「比較的豊かな暮らし」の礎になったことを、あらためて考えた。
 
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by sasakitosio | 2016-09-11 10:51 | 東京新聞を読んで | Trackback