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by sasakitosio

今憲法を考える④源流は自由民権運動<鈴木安蔵の「憲法改正」、憲法調査会の「憲法草案要綱」いいね!>

 9月1日付東京新聞社説に、「今、憲法を考える④」というシリーズがある。今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「今年で公布70年をを迎える日本国憲法。改正を目指す「改憲」論者は、占領軍によって押し付けられた憲法であることを、改正を必要とする根拠に挙げるが、本当に押し付けだったのだろうか。」と切り出した。
 つづけて社説は、「敗戦から2か月後の1945年10月15日発行の「東京新聞」(現在は本社が発行)一面トップに「憲法改正」と題する評論記事が掲載された。筆者は鈴木安蔵氏。後に静岡大や愛知大などで教授を務めた憲法研究者だ。
 3日連続で掲載された評論記事で、鈴木氏は「日本国家の民主主義的な建設」や「日本民族のより高度な発展」のためには大日本帝国憲法を全面的に改正する必要があり、改正の意見が「広く国民の間から、溌剌として」転回されることが望ましいと主張している。
 この連載からほどなく、鈴木氏は元東京大学教授の高野岩三郎氏の呼びかけで民間の憲法制定研究団体「憲法研究会」に参加する。
 研究会には早稲田大学教授の杉森孝次郎、社会学者の森戸辰男両氏のほか、馬場常恒吾、室伏高信、岩淵辰雄各氏当時の日本を代表する言論人も名を連ねていた。
 憲法研究会は2カ月にわたって議論を重ね、45年12月26日、憲法草案要綱を発表した。
 政府の憲法調査会の改正草案よりも1カ月以上も早く、新聞各紙が一面トップなどで大きく報じた。
 「統治権は国民より発巣す」と国民主権を明示し、天皇に関しては「国民の委任によりもっぱら国家的儀礼を司る」と象徴天皇制に通じる内容だ。
 「法の下の平等」や「男女同権」など、現行憲法と共通する条文も列挙している。
 この案は一民間の案にとどまらなかった。連合国軍総司令部(GHQ)にも提出され、GHQによる憲法草案の作成に大きな影響を与えたことは、多くの証言や資料から明らかになっている。
 鈴木氏は明治期の自由民権運動活動家、植木枝盛の私擬憲法「東洋大日本国憲法」を発掘し、分析したことでも知られ、憲法研究会の憲法草案要綱の作成に当たっては、自由権を規定すつなど進取的な植木案をはじめとする私擬憲法や諸外国の憲法を参考にしたことを明らかにしている。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「現行の日本国憲法がGHQの影響下で制定されたことは疑いの余地はないが、そのGHQの草案には日本の憲法研究会案が強い影響を与えた。しかも、その源流が自由民権運動にあることもまた、紛れもない歴史的事実である。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 1945年10月15日の東京新聞(現在は本社が発行)一面トップに「憲法改正」と題する評論記事がけいさいされ、筆者は鈴木安蔵氏で、3日連続で掲載された、とのこと。
 鈴木氏は「憲法研究会」に参加し、憲法調査会は45年12月26日憲法草案要綱を発表し、中で「国民主権を明示し、法の下の平等や、男女同権など、現行憲法と共通する条文も列挙」していた、とのこと。
 等々を知ることができた。
 社説は、「現行の日本国憲法がGHQの影響下で制定されたことは疑いの余地はないが、そのGHQの草案には日本の憲法研究会案が強い影響を与えた。しかも、その源流が自由民権運動にあることもまた、紛れもない歴史的事実である。」としているが、その通りだと思った。
 いわゆる押し付け憲法論は、本シリーズの①から④までを読む限り、完膚なきまでに論破された、と思った。
 
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by sasakitosio | 2016-09-09 06:19 | 東京新聞を読んで | Trackback