3氏の差は何? <探して見つけるのは至難の業だよ!?ないもの探しじゃないの!!?>
2016年 09月 08日
9月7日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「民主党改め民進党って、いまいちよく分からない政党ですよね。期待していいんだか悪いんだか、信用できるんだかできないんだか。
党「今度こそちゃんとするから投票して」、有権者「本当だろうな」というやりとりを1998年の結党以来ずっと繰り返している気がする。」と切り出した。
続けて筆者は、「その民進党が代表戦をするそうだ。岡田克也代表の仏頂面を見るたびに暗―い気持ちになったのは事実だし、参院選で負けた以上、交代自体はいい。が、蓮舫氏、前原誠司氏、玉木雄一郎氏、三候補の政策を聞くと、やっぱり不安が残る。
三氏とも経済政策を優先するといってはいるけど、相変わらずの緊縮財政路線っぽいし、三氏そろって消費増税はOK。
自民党の改憲草案には反対するも広義の改憲はOK。
さらに野党共闘はリセット。
「自民党とどこが違うの?」、「民進党の右旋回?」、 と感じる人も多いように思う。」と指摘した。
最後に筆者は、旧民主党がもっとも輝いていたのは2009年の政権交代直前だろう。
それが何故信頼を失ったのか。政権運営の失敗もだけれど、菅直人首相が公約になかった消費増税を掲げたこと、次の野田佳彦首相が自公ににすり寄って「税と社会保障の一体改革」に走ったことが大きかったんじゃないのか。本当にちゃんと反省した?
安倍政権との大胆な差異を打ち出さないと存在価値はますます薄れるぞ。」として締めくくった。
読んで面白かった。
民主党が政権交代して、国民の信頼を失ったのは、菅直人元首相も、野田佳彦元首相も、公約になかった消費増税を掲げたこととの指摘は、土井たか子元社会党党首が消費税反対で躍進した後、日本社会党が消費税導入に転向し凋落した、ことと併せても、妥当のような気がした。
ただそこで、いつも疑問を感じるのは、消費税反対をなぜ貫けなかったのか、また政策を180度転換するなら、選挙で国民の信を問いなおす、という選択をしなかったのか、ということだ。
ただ、民主党政権で失望したのは、「公務員の天下りの根絶」が全く骨抜きになったことだった。この時ほど日本は官僚支配の国だと思った事はない。
また、鳩山総理がやめたとき、アメリカ軍が日本の総理を後退させたとおもった。
さらに、管総理がやめたときは、原子力村が総理を辞職に追い込んだとも思った。
そして、消費税問題も、天下り根絶問題も、政治家が政治生命をかけて、議員を長く続けようなんて考えないで一気に実行しないと、万里の長城のような「官僚」の鉄壁を崩すことができないのかもしれない、と思っている。