食品ロスをなくすには <食べ残しに、罰金!ドイツのレストランでの最近の話ですが??>
2016年 08月 22日
8月21日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」と言う欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにする。
まず筆者は、「「ドイツのレストランで食事を残したら、罰金を取られたよ」
この夏欧州旅行をしてきた友人が、真っ先に話をしてくれた土産話がこれだった。
なんでもシュツットガルトのレストランで、日本式に言えばバイキング式の食べ放題の食事をした後清算を頼んだら「あなたは皿に取ったものを残しているので1ユーロ(約120円)余計にいただきます」と言われたのだとか。
友人は、とり放題の食事では往々にしてとり過ぎる客があるのでその対策かと思ったらしいが、後でドイツ人の友人に話すといわゆる食品ロス対策として今ドイツ国内でこうした店が増えているのだと聞かされたという。
調べてみると、ドイツでは平均一人年間82キロの食品を無駄にしており、シュミット農務大臣が2030年までに半減したいと国民に協力を呼び掛けていた。
「食品は人々の口や胃袋のためのもので、ゴミ入れに行きつくものではないということを消費者に再確認してもらいたいのです」
シュミット大臣は、先月ニュースサイト「ハフィントンポスト」にこう語っていた。
友人が罰金を取られたレストランもこうした大臣の訴えに呼応したものと考えられるが、客から徴収した罰金はまとめて慈善事業に寄付していると店主は友人に言ったという。」と切り出した。
つづけて筆者は、「何事にも計算ずくのドイツらしい話だが、食品ロスの問題はドイツに限ったことではない。
国連食糧農業機関(FAO)の調査によれば、地球上で生産される食品の三分の一が廃棄されておりその量は年間13億トンに達するという。
一人当たりにすると先進国で平均95~1115キロ、途上国では6~11キロで先進国の食料の無駄が際立っている。
日本の場合だが、農林水産省の推計では、食品関連業者と一般家庭から出る食品ロスは年間500万ー800万トンに上る。
「食品ロス」の定義がFAOと異なるので比較できないが、国民一人当たり年間42―66キロの食料を捨てていることになる。
政府は、関係省庁の連絡会議を設けて食品ロスの削減を目指しているが、その中には消費者への啓蒙も忘れずに、食べ残しがあれば持ち帰るように「ドギーバック」の普及も呼び掛けている。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「その啓蒙運動をさらに広げるために、ドイツ式に「食べ残し罰金」と言う考え方もあるかもしれない。しかし、この国には「もったいない」と言う言葉がある。
環境分野でノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが来日した際に感動したという「もったいない」の精神は、食品ロスを減らすためには罰金よりは効果があるのではなかろうか。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「ドイツでは平均一人年間82キロの食品をむだにしておる」とのこと、
「国連食糧農業機関(FAO)の調査によれば、地球上で生産される食品の三分の一が廃棄されており、その量は年間13億トンに達するという」とのこと、
「日本の場合だが、農林水産省の推計では食品関連業者と一般家庭からでる食品ロスは年間500万―800万トンに上る」とのこと、等等を知ることができた。
もったいない話だと思った。外食時の食べ残し防止には、ドイツ式の「食べ残しに罰金」もいいかもしれない。自分的には、家でも、外食でも、もったいないので食べ残しはしないように心がけている。新潟の農家で、戦後に育ったので、もったいない、食べ物を無駄にしない、体にしみこんでいる。