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by sasakitosio

財政ファイナンス「アベノミクスをふかす」とは <赤字を通貨発行で賄う!?していいの?>

 8月2日付朝日新聞朝刊7面に、「波聞風問」という欄がある。筆者は、編集委員・原真人氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「きょう決定する政府の経済対策をめぐっては規模が大きいか小さいか、効果的かといった点に関心が向いている。
 だが、もっと大事な論点がある。
 日本がいよいよ「財政ファイナンス」という禁断の領域に足を踏み入れつつある、そのことの深刻さである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「財政ファイナンスとは、財政赤字を国債ではなく、通貨発行で賄うこと。
 中央銀行がお札を刷って国民にばらまくことを「ヘリコプターマネー」と呼ぶが、そんな都合のいい政策には必ず落とし穴やしっぺ返しがあるものだ。
 いずれ超インフレとなり、国民が困窮することになりかねない。だから世界中の政府や中央銀行は財政ファイナンスを禁じているのだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「ただ絵にかいたようなヘリマネでなく、なし崩し的にそうなったらどうか。
 人々は危うさに気づかず一時的な心地よさに酔い、結局そこに安住してしまうのではないか。
 先進国最悪の財政の日本がそれほど景気が悪いわけでもないのに、気前よく事業費28兆円の景気対策に乗り出す。
 すぐに日本銀行総裁が「相乗効果だ」と言って追加緩和で呼応する。目の前で起きているのは、それに近い姿だ。
 思い出してもらいたいことがある。
 第2次安倍政権が誕生した2012年12月の総選挙。
 安倍晋三首相が遊説で訴えたのは国土強靭のためのインフラ整備だった。
 その財源として「輪転機をぐるぐる回して、無制限にお札を刷る」
 「建設国債は日銀に全部買ってもらう」とまで言った。
 のちに、「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」と言い換えたが、そのあからさまな財政ファイナンス思想こそ、アベノミクスの原点だった。
 政権発足から2週間ほどでまとめた経済対策のその発想によるものだった。1年分に匹敵する公共投資額を盛り、国債増発で財源を調達。
 日銀に金融緩和を求め、国債を買い支えてもらった。
 この政権セットがその後しばらく棚上げされたのは、異次元緩和が期待以上に評価されたからだ。ただ最近は限界論や弊害論が出ており、再び財政ファイナンスの出番が巡ってきたのである。」と指摘した。
 最後に筆者は、「今回の経済対策で、首相や自民党幹部らを回って15兆円~20兆円規模の補正予算を求めたのは藤井聡内閣官房参与(京大教授)とされる。
 藤井氏と言えば4年前、国土強靭化を唱えた生みの親だ。
 安倍首相が参院選で宣言した「アベノミクスをふかす」とは、当時の「原点」に立ち戻るという意味ではないか。
 政府は財政をふかし、日銀がその財源を支える、と。
 1990年代、政府は公共事業をを軸とする経済対策を繰り返した。一時的に景気を浮揚させたが、残されたのは膨大な政府の借金と、「失われた20年」と呼ばれる冴えない経済だった。
 いまヘリマネを使って財政拡大に乗り出せば、次の調整は恐らく90年代の失敗どころでは済まなくなる。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
 「財政ファイナンスとは、財政赤字を国債ではなく、通貨発行で賄うこと」とのこと、
 「世界中の政府や中央銀行は財政ファイナンスを禁じている」とのこと、
 「首相や自民党幹部らを回って15兆~20兆円規模の補正予算を求めたのは藤井聡内閣官房参与(京大教授)とされる」とのこと、等等を知ることができた。
 戦争以外で、既存の財やシステムを破壊する一つの方法が、財政ファイナンスなのだろうか?
 破壊の先の、再生プランが準備されているようにはとても思えないが?とりあえず、既存の経済システムを破壊しようというのだろうか?
 アベノミクスをふかす前に、財政ファイナンスでの「経済社会政治の再生プラン」を国民に提示する責任が、為政者側にあるような気がするが?
 
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by sasakitosio | 2016-08-03 11:51 | 朝日新聞を読んで | Trackback