憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

奇妙な判断停止 <参院選、消極的な現状維持?2016年、世界的な民主主義の大転換点!?>

 7月24日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。
 筆者は、東大教授・宇野重徳氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「2016年、あるいは民主主義にとって大きな転換点となる1年かもしれない。
 英国が欧州連合を(EU)離脱を決定した国民投票は、その最たるものであろう。
 国の大きな運命を決する判断を、扇動的なキャンペーンの下、しかも一回限りの投票に委ねてよいものなのか。
 将来を決めるにあたって必要な情報や、長期的な視野をどのようにして確保するのか。
 民主主義にとっての最重要課題である。
 メキシコ国境に壁を建設し、イスラム教徒の入国禁止を公然と主張するドナルド・トランプ氏が米大統領選で共和党の候補者に指名されたのも、民主主義の危うさを感じさせる要因となっている。
 グローバル化によって格差が拡大するなか、どうしても政治的判断は分極化しがちである。
 候補者たちが、極論を口にすることで人気を博そうとする誘因に、どのようにして歯止めをかけるか。合意形成は難しくなるばかりである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「フランスのテロや、トルコにおけるクーデター未遂を含め、民主主義が内憂外患の時代を迎えるなか、日本の民主主義の現状はどうなのか。
 民主主義をより柔軟に、より適切に使いこなしていると言えるだろうか。
 与党が過半数をはるかに上回る圧勝に終わった参院選を見る限り、日本の民主主義は「奇妙な判断停止」の状態にあるように思われてならない。
 なるほど、日本政治は極端な左右の分極化はのがれているのかもしれない。
 現政権の継続を選んだという意味では、日本の世論は極論への誘因を退け、慎重な現状維持を選択したとも言える。
 とはいえ、多くの世論調査からうかがわれるように、与党に対する熱狂的な支持が見られたわけでは無い。むしろ野党が十分な選択肢を示すことができず、「他に選びようがなかった」というのが実情であろう。
 消費税率を10%に上げるのを再延期し、早々に与野党間の対立が無くなってしまったのも議論の盛り上がりをそいだし、少子高齢化と地域社会の衰退に対する有効な対抗策について積極的な論争が無かったのも残念であった。
 これからの10年が日本社会にとって死活的に重要なだけに、「消極的な現状維持」を選んでしまった代償は大きい。」と指摘した。
 最後に筆者は、「何より不満が残るのが憲法論議である。
 たしかに「改憲勢力」が三分の二を超えたのは歴史的事実であろう。もはや憲法改正はタブーでではなく、政治的議論になっていくのは間違いない。
 しかし、それではどのように憲法を変えていくのかについては全く不明であり、実のある議論はなされなかった。
 「改憲勢力」と言っても、各党が考え方は大きく異なり、同床異夢というほかない。
 これだけ内容の乏しい選挙で、憲法改正へのハードルが下がるのは無残である。
 その意味では、今回の参院選を見る限り、日本の民主主義「賢明な現状維持」を選んだというより、嵐の世界のただ中で「奇妙な判断停止」に陥ったというべきであろう。
 これもまた、「民主主義の危機」である。
 日本社会の課題が明らかである以上、「判断停止」を続けてはならない。
 「民主主義の危機」を脱出するためには、議論を続けるべきである。選挙の後こそが肝心である。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 筆者の「2016年は、あるいは民主主義にとって大きな転換点となる一年となるかもしれない。」との指摘、
 「英国が欧州連合(EU)離脱を決定した国民投票は、その最たるものであろう」との指摘、
 「メキシコ国境に壁を建設し、イスラム教徒の入国禁止を主張するドナルド・トランプ氏が米国大統領選で共和党の候補に指名されたのも、民主主義の危うさを感じさせる要因となっている」との指摘、
 「今回の参院選を見る限り、日本の民主主義は「賢明な現状維持」を選んだというより、嵐の世界のただ中で「奇妙な判断停止」に陥ったというべきであろう。これもまた「民主主義の危機」である」と指摘、等々はよく理解出来た。
 この危機を、突破する「思想」が、筆者を筆頭に、日本の有識者から世界へに向けて、発信できないものだろうか?世界の中で。比較的平和で豊かな時代が続いている「日本」からこそ、新しい「理想」を発信しなければならないのではないか?  ってなことを勝手に、考えている。
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by sasakitosio | 2016-07-29 06:02 | 東京新聞を読んで | Trackback