憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

選挙とアベノミクス <選挙結果はひずみのある統計量?選挙で選んだのなんだっけ?>

 7月14日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「参院選の結果を受けた論評でケッサクだったのは、ある大手政治部長の「4回の選挙で支持されたアベノミクスへの批判をやめて協力すべきだ」との発言だった。
 ここには幾重もの思い違いがある。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「選挙結果は定冠詞つきの民意「大文字の国民」の意思表示ではない。
 選挙民の意思という母集団が定義可能としても、選挙結果とはひずみのある統計量であり、棄権や死票に表われた要求や願望を忖度することは政治家の責務だ。
 まぜ消去法の政権維持が、そのままアベノミクス賛同になるのか。
 欧州連合(EU)離脱を後悔する英国民のように投票者の意思そのものが不確定な場合もある。」と指摘した。
 さらに筆者は、「安倍政権の新旧「三本の矢」は実行可能ではない。黒田日銀の失敗、円高・株安への転換、賃金・消費・設備投資の低迷などは、大型財政出動や泥縄式の再分配政策(給付金バラマキ、最低賃金引き上げなど)では挽回できない。
 TPP推進は米国内の政治状況で、、原発維持路線は司法の差し止め命令や現地の反対で雲行きが怪しい。」と指摘した。
 最後に筆者は、「規制緩和や労働の構造改革で成長できるという話も根拠薄弱だ。
 先進国に共通の利潤機会の枯渇や、日本で深刻な人口減少・労働力不足は潜在成長率を供給面からいや応なく引き下げる。
 「アベノミクスへの代案がない」という決まり文句は成長幻想を前提としているのだ。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「選挙結果とはひずみのある統計量であり、棄権や死票に表われた要求や願望を忖度することは政治家の責務だ」との指摘、
 「なぜ消去法の政権支持が、そのままアベノミクス賛同になるのか」との指摘、
 「先進国に共通な利潤機会の枯渇や、日本で深刻な人口減少・労働力不足は潜在成長率を供給面からいや応なく引き下げる」との指摘、
 「アベノミクスへの代案がない」という決まり文句は成長幻想を前提としているのだ」との指摘は、等々はよく理解出来た。
 そこで、なぜ政権与党、改憲政党が参院選で圧勝したのか?
 成長幻想を打ち砕く「思想」「政策」「プログラム」の提示がなく、その実行力・責任力への信用を得ることができなかった、ような気がする。平和で繁栄する明日の設計図の誕生が、待ち遠しい。
 
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by sasakitosio | 2016-07-15 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback