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by sasakitosio

欧州激変 <グローバル化する資本、怪獣になるか?ペットにできるか?人類の英知が尽きるか?>

 6月30日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。 筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「英国の欧州連合(EU)離脱に関して三つの評論に注目したい。
 T・ジャッド「大いなる幻想?」(未訳)は歴史家の洞察力で20年前にEUの矛盾を指摘した。
 グローバル資本と福祉国家のあつれき、
 EU官僚の専横、
 停滞の時代の格差や欧州南北の対立、
 移民排斥、等々。
 ドイツのEU支配やギリシャ危機も射程に収める。悲惨な戦争の教訓から生まれたかに見えるEUも、実は各国の利益の妥協の産物で国民国家へ主導権を明け渡すとの悲観的な診断だ。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「W・シェトレーク「時間稼ぎの資本主義」によれば、EUとは国境を越えて資本の論理で緊縮財政や不安定雇用を強制する欧州版新自由主義であり、EU解体と域内変動相場制しか道はないという。
 国民国家へ回帰しても最近のフランス労働法改正などへの「路上の抵抗運動」は実を結ぶのか。J・ハーバーマス「民主主義か、資本主義か」(未訳)は各国の相違を尊重しつつEU改革で資本に対抗する超国家機構が可能だと主張する。
 欧州を舞台に啓蒙の歴史的プロジェクトを継続できるとの立場だが、タテマエ論の嫌疑がはれない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「エリートたちは英国離脱で庶民の反乱やファシズムの予感に震撼させられたようだ。彼らには資本のグローバル化への代案はない。
 格差対策や自由貿易協定の凍結等が当面の弥縫策となるだろう。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 20年前にT・ジャッドが「大いなる幻想?」で、「グローバル資本と福祉国家のあつれき、
   EU官僚の専横 、
   停滞の時代の格差や欧州の南北対立、
   移民排斥、等々。
   ドイツのEU支配やギリシャの危機も射程に収めていた」とのこと、
 W・シェトレークは著書「時間稼ぎの資本主義」で、「EUとは国境を越えて資本の論理で緊縮財政や不安定雇用を強制する欧州新自由主義であり、EU解体と域内変動相場制しか道はない」と指摘しているとのこと、
 J・ハーバーマスは著書「民主主義か資本主義か」で「各国の相違を尊重しつつEU改革で資本に対抗する超国家機構が可能だと主張している」とのこと、等々を知ることができた。
 ただ、筆者の「彼らには資本のグローバル化への代案はない」との指摘が、気にかかる。ならば、筆者を含めた日本のエリートたちに期待したいところだが?
 
   
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by sasakitosio | 2016-07-01 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback