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by sasakitosio

ゼロ成長前提の政策を <派遣労働禁止!福祉国家を目指す!空き家活用!いいねえ!>

 6月22日付東京新聞朝刊7面に、「明日を選ぶ 2016参院選」という欄がある。
 京大名誉教授・伊東光晴さん(88)に、吉田通夫さんがインタビューした記事だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 まず記事は、「将来不安をなくし暮らしをよくしたいという私たちの声は政治に届いているだろうか。アベノミクス開始から3年半。日銀による大幅な金融緩和を進めてきた政府だが、十分な賃金上昇や消費には結びついていない。今どんな経済政策が必要なのか。有識者らとじっくり考える。初回は高度成長期から日本経済を見つめてきた京大名誉教授の伊東光晴氏(88)――――――。」と切り出した。
 続けて記事は、「 ――――政策論議をどうみる。との質問に伊東さんは次のように答えています。
 「与党も野党も目先の人気取りに走っている。真実を語り、国民と誠実に向き合うべき時だ。
 一時期の円安でトヨタ自動車など製造業は空前の利益を稼いだ。これは海外で稼いだ利益が円安で帳簿の上で膨らんだだけ。企業は人口が減る日本では設備投資せず、賃上げもせず、海外の稼ぎを海外で回しているだけだ。
 政府は財政支出で経済成長させると言う。だが今は高度成長期ではない。民間投資の呼び水とはならず財政赤字を増やすだけだ。
 与党も野党も聞こえのよい言葉で成長の幻想を振りまいているが、現実に目を向けることが必要だ。」と。
 ―――現実とは。との質問にして、伊東さんは次のように答えています。
 「成熟した日本では成長は望めないということだ。生産年齢人口が減るので内閣府は労働力をフル活用しても年0.4%しか成長しないと推計している。政策も、ほとんど成長しないことを前提に、お金を掛けずに内実を良くする方向に転換べきだ。
 今やっていることは、逆。
 成長を前提に国債をどんどん発行し,日銀が買っている。行き着くところまで行かないと止まらないのが日本だ。
 第二次世界大戦と同じ、私は18歳で終戦を迎えた。父は家では「こんなバカな戦争をして」と言っていたが、外では言わなかった。 国民全体がそうだった。
 今の日本も国債の信用がなくなり、金利が上昇し、財政破綻するところまで行ってしまうだろう。」と。
 ―――今必要な政策は。との質問に対し、伊東さんは次のように答えています。
 まずは派遣労働の禁止だ。
 派遣に働く若者が増えており、長年働いても、給料は増えにくく、年金も定かではない。
 戦前の女工哀史や炭鉱労働の悲惨な状況を踏まえ禁止されていたが、解禁され対象が広がっている。再禁止すれば賃上げにつながり、将来への安心感が少子化対策になる。
 地域が過疎化で虫食い状態になっている。コンパクトシティー化で地域再編することも道路や公共施設の維持費節約につながる。
 全国で増える空き家なども活用すべきだ。
 戦後は世代ごとに家を建ててきたが、住宅費が節約できれば、余裕が生まれる。無理に需要を作ってあくせく稼ぐのではなく、ストック(過去につくった財産)を活用するのが本当に豊かな社会だ。日本は成熟社会に見合った政策が打ち出せていない」と。
 ―――構造転換が遅れたと。との質問にたいし、伊東さんは次のように答えています。
 「もっと早く財政を立て直して社会保障に力をいれ、少子化対策を打つべきだった。
 米経済学者ガルブレイスは、弱者への分配に力を入れる「福祉国家」の安定財源として「流通税」を唱えた。欧州では1970年代に採用された付加価値税(日本でいう消費税)につながった。私も当時、欧州を視察し、付加価値税を政治家に提案したが、選挙で落ちると言われ実現しなかった。」と。
 ――――経済破綻を避けるためにはどうすればよいか。との質問に対し、伊東さんは次のように答えてます。
 「私は右派だろうが左派だろうが、付加価値税(消費税)は上げ、福祉国家をめざすべきだと考えている。
 今の政権は異論に耳を傾けないのが非常に心配だ。本当の民主主義は多数決が全てではない。多様性が重要であり、それが破局を防ぐことになる。」と。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「成熟した日本では成長は望めない」とのこと、
 「今の日本も国債の信用が無くなり、金利が上昇し、財政が破綻するところまで行ってしまうだろう」とのこと、
 「今必要な政策は、派遣労働の禁止だ」とのこと、
 「無理に需要をつくってあくせく稼ぐのではなく、ストック(過去につくった財産)を活用するのが本当に豊かな社会だ。」とのこと、
 「付加価値税(消費税)を上げ福祉国家を目指すべくだと感挙げている」とのこと、等々を知ることができた。
 前期高齢者の、今の自分たち夫婦の暮らしが、筆者提唱の「ゼロ成長前提」の生活そのものだと思っている。
 また、「消費税を上げ、福祉国家を目指す」ことに全く異論はないが、天下りの根絶など、血税の使い方の徹底的透明化が絶対条件のような気がする。世の中、信頼なくして増税なし、で行きたいものだ。
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by sasakitosio | 2016-06-27 05:51 | 東京新聞を読んで | Trackback