憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

民主主義の苦悩 <多数者による、少数意見の活用の見識が必要かも!?できるかなあ?>

 6月26日付東京新聞朝刊27面に、本音のコラム」という欄がある。今日の筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「英国の国民投票は、EU離脱を求めた。キャメロン首相は辞任を表明し、経済には大混乱が起きているが、これも国民の意思として重く受け止めざるを得ない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「EUという自分たちのあずかり知らぬ遠い機関で物事が決まることへの不満は、民主主義において健全な感情である。
 経済合理性よりも、国家レベルの決定への参加を重視した投票結果について、非合理的と非難することもできない。
 自分たちで決めたいという意欲と、寛容な社会や国際協調をどう両立させるかという困難な問いに民主政治は悩まなければならない。」と指摘した。
 さらに筆者は、「日本では、各紙の世論調査が参院選における自民党の好調を伝えている。環太平洋連携協定(TPP)に現われているように、安倍政権は、グローバル化を推進している。
 日本の民意は、英国とは逆に自ら決めることを放棄し、今の政府与党に決めてもらうことを求めているように思える。」と指摘した。
 最後に筆者は、「この選挙で与党に絶対多数を与えれば、経済政策だけではなく、憲法についても重大な決定を行う力を付与することになる。
 しかも、安倍首相は憲法をどうするか、言を左右ぬし、明確な説明をしていない。
 自分たちのあずかり知らぬところで物事を勝手に決めてもらっては困るという感情をもって、選挙の往くへを注視し、意思表示をしていきたい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 EU離脱を決めた国民投票について、筆者は「国民の意思として重く受け止めざるを得ない」とした。
 その結果を目の前にして、筆者は「自分たちで決めたいという意欲と、寛容な社会や国際協調をどう両立させるかという困難な問いに民主主義は悩まなければならない」と指摘した。
 有権者ごとの、情報取得の格差、理解力の格差、等を無視しての多数決、多数決を実行する権力者の見識の広狭格差、とうとうの現実のなかでの、団体意思の決め方と、実行の仕方について、熟慮・再考の余地が沢山あることに、いまさらながら気づかされた。
 
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by sasakitosio | 2016-06-26 10:30 | 東京新聞を読んで | Trackback