憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「過剰演出」の落とし穴 <沈黙は演出で、ノーともイエスともなる?>

 6月12日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。
筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「ドキュメンタリー」を辞書で引くと「実際にあった事件などの記録を中心に虚構を加えずに構成された映画・放送番組や文学作品」とある。
 当たり前だが、事実を粉飾することはドキュメンタリーと銘打つ以上は許されないのだろう。
 実は、米国で最近公開されたドキュメンタリー映画「Under the Gun(銃を突きつけられて)」が、その大原則を犯したのではないかと指摘され、昨今のマスコミをめぐる論議に新たな火種を投じている。
この映画は題名が示唆するように米国の銃が野放しになっていることを告発するもので、著名テレビのニュースキャスターのケイテイ・クリックさんが進行役を務めていることで注目されていた。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「映画はこのほど関係者に公開されたのだが、出演者から「事実と異なる」と指摘されることになった。
 それは、銃規制に反対する団体「バージニア市民防衛同盟」の会員にクーリックさんがインタビューした場面で、映画では次のような展開になっている。
 (クーキックさん)「もし銃購入者の犯罪歴や病歴の調査を行わないのであれば、凶悪犯やテロリストに銃が売られるのをどう防ぐことができますか?」
 この後、画面は同盟会員たちの口を封じた顔を次から次へと見せ、約8秒間の沈黙が続く。
 ところが、映画を見た同盟会員たちはそのような沈黙はなかったと音声録音を公開した。
 それには、クーリックさんの質問に間髪を入れずに応える男性の声が入っていたのだ。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「(男性)「もしその人物が牢屋に入っていないのなら、銃を購入できる基本的な権利はあるはずです」
 (クーリックさん)「たとえその人物が凶悪犯やテロリストであっても?」
(男性)「凶悪犯であっても刑期を終えた者なら(銃を購入する)権利はあるべきです」
 銃規制反対の同盟会員たちはクーリックさんのの質問にきちんと反論していたのだが、この8秒の沈黙を挿入することで彼らが答えに窮し、銃規制を是認するかのような印象を与えたのだ。
 映画の製作者はこの8秒間の沈黙を「ドラマチックな効果を演出するためだった」と説明し、クーリックさんも初めは製作者を弁護していたが、後に「やはり間違いでした」と認め謝罪した。
 この問題は、クーリックさんのジャーナリストとしての資質にまで批判がおよび、共和党大統領候補確実のトランプ氏も「恥を知れ」と自身のツイッターで避難した。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「トランプ氏は、全米のマスコミのほとんどを敵に回したような形で論戦を交わしているが、そうした折にこの「8秒間の沈黙」事件は同氏にマスコミ批判のかっこうの材料を与える形にもなってしまった。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「米国で最近公開されたドキュメンタリー映画「Under the Gun(銃を突きつけられて)」が上映された」こと、
 「8秒の沈黙を挿入することで彼らが答えに窮し、銃規制を是認するかのような印象を与えた」とのこと、
 「映画の製作者はこの8秒間の沈黙を「ドラマチックな効果を演出するためだった」と説明している」とのこと、等を初めて知った。
 そのことが、ドキュメンタリーとは言えない事、トランプ氏のマスコミ批判の格好の材料を提供してしまったとのこと。その意味もよく分かった。 
 ただ、銃規制のある日本に住んでいる自分には、凶悪犯やテロリストとそうでない人を、銃を持つことで「差別」していることが、理解できない。人間が銃・武器を持ち歩くということが、そもそも問題なのではないだろうか。
 
 
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/23220533
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-06-14 06:21 | 東京新聞を読んで | Trackback