憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

市場原理と連帯原理 <人に内在する「欲」と「愛」のようだ?バランスが一番大切かも!?>

 6月2日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「腎臓病患者に善意で自分の腎臓を提供したいと思うドナーにとって血液型の相違や抗体が移植手術の障害となる。だが、患者とドナーを数多く集めれば適合する組み合わせが出る。ドナーから提供を受けた患者の家族などが、こんどは自分の腎臓を第三者に無償で提供することが続けば、移植の連鎖で多くの患者が救われる。米国には腎臓交換プログラムがすでに複数ある。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「A・ロス教授の「フー・ゲッツ・ホワット」はこのようなマッチングを解説した好著だだが、次に三点を明確にすべきだ。
 これは貨幣仲介と利潤追求が特徴の市場原理ではない。市場ではルールの裏をかく輩は検察や公取で取り締まる必要があるが、腎臓交換等の場合にはルール違反が直ちに露見して仲間集団の批判の圧力にさらされるか、違反への誘因が初めから存在しない。この点ではコモンズ(共有権レジーム)と同じだ。
 ロス教授は臓器売買への「反感」が根強いので事前の策として利他的な交換を提案するかのような口吻だが、臓器売買反対論はグローバルな構造的差別を踏まえた冷静な議論だ。
 同書の解説には経済学が「現実問題に具体的処方箋を書く」とうたっているが、交換プログラムを立ち上げたのは患者家族や医師など当事者たちだ。上から目線の経済学はいただけない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「ドナーから提供を受けた患者の家族などが、こんどは自分の腎臓を第三者に無償で提供することが続けば、移植の連鎖で多くの患者が救われる。米国には腎臓交換プログラムがすでに複数ある」とのこと。
 筆者は、「これは貨幣仲介と利潤追求が特徴の市場原理ではない」と指摘し、連帯原理だと教えてくれる。
 市場原理と連帯原理、人間に内在する「欲」と「愛」の社会版みたいで、面白いと思った。
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by sasakitosio | 2016-06-03 06:53 | 東京新聞を読んで | Trackback