憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

不思議の国 <為政者の無責任を治す「薬」が欲しい~!!>

 5月17日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「神戸の友人の電話で、20年前の阪神大震災で家を失い市の借り上げ住宅に住む被災者が、明け渡たし請求の裁判に訴えられていることを知らされた。まるで不法占拠扱いだ。住宅が基本的人権の基盤であることは、今回の熊本大地震での避難者の悲惨な姿でも痛切に感じさせられた。」と、切り出した。
 続けて筆者は、「憲法で保障されている「健康で文化的な最低限度の生活」を守るのが行政のはずだ。裁判にかけて追い出すことがまかり通ると、福島や熊本で、家族や家を失った人たちへの精神的圧迫になりかねない。すでに自主避難者には福島県から来年3月には仮設住宅の供与が終わるので移転せよとの通知文書が届けられ、東京都からは3月末の退去通告がなされている。
 これらは、国の避難指定区域の早期解除や帰還促進、賠償打ち切りの政策に沿ったものである。
 復興、自立などが声高に語られている。が、自然災害の地震だったにせよ、困窮住民の最後の一人まで救済するのが国と自治体の責務と思う。」と指摘した。
 最後に筆者は、「まして、原発事故によって避難生活を送っている人たちは、国策とそれに乗った私企業の利益追求の犠牲なのだから、経済的、精神的な保障ばかりか、健康診断の義務化なども必要だ。
 どれだけ被害があってもだれも責任をとらず、犠牲を市民に押し付けて平然として許されている国は、全く不思議な国だ。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。 
  「20年前の阪神大震災で家を失い、市の借り上げ住宅に住む被災者が、明け渡し請求の裁判に訴えられていること」を知った。阪神大地震の時に、現地視察で訪れたことがある。高速道路の橋げたが折れ、大きな民家が瓦屋根はそのままに潰れているのを見て、地震のエレルギーの凄まじさを、肌身に感じた、ことを思いだした。その時の被災者が、市の借り上げ住宅に今も住み続けていること、また住み続けなければならなかった事情、それを裁判にかけても明け渡しをしなければならない事情、被災者と家主と市の担当者等関係者間では、時間の経過とともに、にっちもさっちもいかなくなったのだろう、と想像する。
 筆者指摘の「どれだけ被害があってもだれも(為政者は特に)責任を取らず、犠牲を市民に押し付け平然として許されている国」は、たしかに不思議な国だ。
 国家や自治体など公共組織も、株式会社など非公共組織も、そのポジションでいる時だけ「組織の人とカネ」を動かす力を持たされているが、組織のポストを離れれば、何もできない「人間の集まり」であるとの現実がある。
 だが、組織のポストを離れても、在任中に起きた事件の責任だけは、事件当時の本人も含めて在職していた組織に結果責任を、負わせる法律でも作らないと、日本は無責任社会という「不思議な国」を続けることになりそうだ、と思った。 
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by sasakitosio | 2016-05-18 05:51 | 東京新聞を読んで | Trackback