グローバル化第2幕へ
2016年 05月 06日
筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「先ごろ、米欧間の貿易投資協定(TTIP)の秘密文書が暴露され、ドイツの世論は沸き立っている。欧州連合(EU)は環境や消費者の保護のため、遺伝子組み換えなどの疑わしい食品や技術は採用しないとの「予防原則」を貫いているが、米国側は危険性を実証できなければ米国商品を認可すべきだという。司法の民営化に等しい紛争解決手続き(ISDS)条項も、EUの対案を無視して押し通そうとする。」と切り出した。
続けて筆者は、「オバマ政権と大企業の関係は妥協と緊張感を含む微妙なものだ。だが、貿易協定では不可解なほど大企業の専横を許している。
残り少ない任期で功を焦っているというより、大企業主導のグローバル化は不可避とする考えるが元にある。
だが、米大統領選で反グローバル化の声はますます強くなり、フランス大統領もTTIP反対を明言するに至った。オバマ大統領の在任中に、合意に至らない可能性が高まっている。」と指摘した。
最後に筆者は、「日本はどうか。遺伝子組み換え大豆や成長ホルモンを含む牛肉などは、以前から日本は輸入してきた。さらに環太平洋連携協定(TPP)の知的財産権条項やISDS条項などで、不気味な時限爆弾を抱えることになる。TPPは新時代を切り開くどころか、批准される前に過去の遺物となりつつある。
グローバル化は不可避だが、その主役は大企業であってはならない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「先ごろ、米欧間の貿易投資協定(TTIP)の秘密文書が暴露され、ドイツの世論は沸き立っている」とのこと、
「米大統領選で反グローバル化の声はますます強くなり、フランス大統領もTTIP反対を明言するに至った。」とのこと、等を知った。
アメリカ一極支配の終わりが、経済面でも表れ始めたのだろうか。ニクソンショックから半世紀近く経過したが。