憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

経験則と社会通念 <未知・無知の地震事態で役立つの?>

 4月21日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。
 筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「今回の熊本地震で震撼させられた者の中に川内原発の再稼働を許した原子力規制委員会や地裁・高裁の判事がいるはずだ。
 断層に添って大地震が連動することは地質学の経験則(統計的規則性)に反するもので、単発型地震動だけに対応するかに見える現行の耐震基準を再考せざるを得ない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「さらに川内・玄海・伊方の三原発の近くで想定外の事態が発生したことは、再稼働許可の論理基盤を掘り崩す。
 自然現象や社会現象には、生じる確率を想定できるリスクや、できない不確実性の場合だけでなく、現象そのものを事前に予想できなかった「無知」(イグノランス)の場合がある。大地震の連動とはまさに無知の事態なのだ。
 川内差し止めの申し立てを却下した地裁と高裁の決定を読むと、過酷事故の原理的予測不可能性と原発再稼働への圧力に引き裂かれていることが分かる。
 この懸隔を埋めるのが再稼働を許す「社会通念」というわけだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「経済学では国民のリスク態度に相当するのが、裁判所はどう調べたのだろうか。
 想像の産物、恣意的に操作可能な概念で、決定はそれ自体怪しい「費用・便益分析」の水準にも、達していない。
 仮に3.11以前に福島原発に差し止めの申し立てが行われたと仮定しよう。今回と全く同じ論理で裁判所は却下をしたに違いない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「断層に沿って大地震が連動することは地震学の経験則(統計的規則性)に反するもの」とのこと、
 「川内・玄海・伊方の三原発の近くで想定外の事態が発生したことは、再稼働許可の論基準を掘り崩す」とのこと、
 「大地震の連動とはまさに無知の事態なのだ」とのこと、等を知ることができた。
 その上で、司法が再稼働を許す「社会通念」とは何だろう、司法の知的限界、裁判官による裁きの限界を感じた。原子力規制員会は、もともと原発推進の隠れ蓑だと思えば、あきれはしても腹も立たないが。
 憲法のせいにして、憲法を変える前に、為政者・有識者にはやらなければならないこと、言わねばならないこと、が沢山ありそうだ。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/23088097
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-04-23 06:52 | 東京新聞を読んで | Trackback