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by sasakitosio

福島事故を忘れない <川内原発異常なし?九電大本営発表!!?>

 4月19日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「平然と、というか、常識に逆らってというか、九州の人たちが「前震」「本震」「余震」の襲来に生活を破壊され、恐怖に夜も眠れずにいるのに、九州電力は「川内原発異状なしと豪語して運転し続けている。まるで日本を壊滅させた旧軍部の無責任だ。蛮勇だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「熊本連続大地震」は地震予知の専門家が「経験則から外れている」というほどの「想定外」である。地下での活動が強まって地震が誘発されている、との説もある。
 日本には未知の地震帯がまだ多くあるといわれている。神ならぬ身の菅義偉官房長官、「現状において停止する必要はない」とのご託宣を下した。
 住民の安全を本気で心配するなら、地震が収束するまで、止めて様子をみよう、とする愚直さが必要でしょう。
 川内原発の再稼働は、事故時の避難計画が机上の空論でしかない。事故対策を指揮する「免震重要棟」もない。それでも規制委員会が許可したいわく付の原発である。」と指摘した。
 最後に筆者は、「このような蛮行が許されているのは、だれも福島原発事故の責任をとっていないからだ。
 住民の再稼働差し止め仮処分申請を認めなかった福岡高裁は、危険性の「社会的通念」を基準とする、という。
 それなら危機意識はちまたに満ちている。
 わたしたちは「異常があってからでは遅い」として、川内原発即停止を求める要請書を九電に出した。」として締めくくった。
 読んで、筆者と怒りを共有した。
 「蛮行が許されているのは、だれも福島原発事故の責任を取っていないからだ」との指摘は、その通りだ。
 「蛮行」に国民的怒りが爆発しないのは、福島原発事故の被災者の苦難を、同じ人間として、同じ日本人として、感性を共有できていないからだろう。大方の日本人が「原発事故を体験した時では遅い」、「異常があってからでは遅い」、とどうしたら自覚できるのだろうか?
by sasakitosio | 2016-04-20 05:32 | 東京新聞を読んで | Trackback