憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

暴力を生むからくりを探れ <人を人と思えば、できない所業だが?>

 4月14日付朝日新聞社説下に、「ザ・コラム」という欄がある。筆者は、論説委員・国末憲人氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「どうしてそこまで残酷なのかーー。
国際社説の担当者として欧州や中東のニュースを追いながら、どうも戸惑いがぬぐいきれない。
 人質を斬首する。
 生きたまま焼き殺す。
 その動画をこれ見よがしに拡散させる。
 過激派組織「イスラム国」に関わる若者たちは、余ほどの悪人でもためらう行為を、いとも簡単に成し遂げる。
 パリやブリュッセルのテロでは、自分たちと全く縁のないはずの市民を容赦なく殺害した。
 「イスラム教徒への差別に対する強い怒りから」
 「ゆるぎなき信仰心のため」
 などの説明を耳にするが、彼らとて現代文明社会に暮らす人間だ。そんな理由で一線を超えるだろうか。
 戦争や犯罪で集団心理を研究する九州大学の縄田健悟講師(32)を福岡に尋ねたのは、そのような疑問からだった。
 宗教が理由ではありません。
 攻撃的な団体に属すると、誰でのこのような行為に走る可能性があります。」
 そう語る縄田さんのなぞ解きを聴いた。と切り出した。
 つづけて筆者は、「暴力が増幅していくメカニズムを探ろうと、縄田さんは公募で集めた69人を対象に心理学実験を試みたという。
 参加者を3人一組のチームに分け、1人ずつ仕切られたブースに入れて「モグラたたき」ゲームで敵チームと対戦させた。勝った人には「敵に対して上限500円で罰金を科せ」と指示した。
 参加者はパソコンの画面に顔を出すモグラをクリックする。早く30匹仕留めた方が勝ち。これには仕掛けが施されていて、、実は敵チームなど存在しない。だから、参加者は必ず勝つ。勝って罰金を科す際状況次第で金額がどう違うかを調査した。
 罰金額が跳ね上がったのは、次の二つの条件かだった。通常に比べ、平均100円前後高かった。
 ①チームの仲間の敗北を知らされた場合 
 これは、心理学の用語で「集団的代理報復」と呼ばれる。仲間がやられると、仕返しをしようとする。
 より暴力的な態度にでて、罰金額も上がる。
 ②自分が科した罰金の額が仲間に伝えられると知らされた場合
 他人の目を意識すると、人は過激な行動に出る。大胆に振る舞って「英雄として認められたい」と思うからだ。縄田さんはこれを「内集団観衆効果」と名付けた。
 「学校のいじめも、仲間がいるとイスカレートしがち。自分の行為を称賛されたい意識は、どんな集団内にもあるのです」
 もちろん、実験がそのまま現実に当てはまるわけではない。モグラたたきとテロとの隔たりは大きい。
 ただ、集団が社会から孤立し、これらの心理が内部に定着すれば、時に、常軌を逸した価値観が支配する組織に発展する。暴力団は典型例だ。
 「テロ組織も、似た過程を経て生まれると考えられます」と縄田さんは話した。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「ということは、「イスラム国」のテロリストも、元はごく普通の若者だったのだろうか。
 どこをどう経て、ブレーキが外れたかのような暴力に染まったのか。
 そのプロセスについては、立正大学の西田公昭教授(55)の分析を聴いた。
 オウム真理教地下鉄サリン事件や連合赤軍リンチ事件などにかかわった9人と面会した心理学者の西田さんは、それぞれに共通する要素に気づいたという。
 ▼絶対的なカリスマ指導者の存在
 ▼自分たちが正しいと信じるあまり、敵を非人格化し、殺害を正当化する意識
 ▼組織の活動に自ら参加する責任感
 ▼訓練や戦闘、礼拝などに時間を奪われ、正常な思考力が失われる状態 
 「テロや暴力をいとわない殺人マシンが生まれたのは、閉鎖的な集団内でこれらの要素が習慣となったから、「イスラム国」も同じでしょう」と西田さんは解説した。
 振り返ると、無差別殺人や目を覆う程の残忍な犯罪は、何も欧州や中東まで出かけなくとも、身近に時々見出せる。平和に見える日本社会にも、残酷さの芽が隠れている。
 一見えたいがしれない「イスラム国」も、私たちの日常と、どこかでつながっているのだろう。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 まず、「集団的大理報復」、「内集団観衆効果」、という言葉、その意味を知った。
 西田教授の気づきの中で、「自分たちが正しいと信じるあまり、敵を非人格化、殺害を正当化する意識」については、そうだと思った。
 他人を自分と同じ人間だと思わないで、他人を犬猫畜生と思い、他人を魚や獣だと思わない限り、戦闘行為での殺人、テロでの無差別殺人、などできるはずがない、と思いたいが?
 第二次世界大戦で、普通の日本人が徴兵され、軍隊に入っただけで、大陸で中国の人々に残虐な行為をしたのは、一体何が原因だったのだろうか?戦争が人間をガキ畜生にしたのかもしれない。
 人間が人間であり続けるには、戦争を絶対に、してはならないということなのかもしれない。
 我が身つねって人の痛さ知れ、と親に教わったことを思いだす。世界へ未来へ、世界平和の原点のようなこの易しい言葉を広げ伝えたい!
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by sasakitosio | 2016-04-16 07:02 | 朝日新聞を読んで | Trackback