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by sasakitosio

調査報道消えた中国 <民主化のエネルギーは、どこへ向かう?>

 4月12日付東京新聞朝刊11面に、「メディア観望」という欄がある。筆者は、中国総局・平岩勇司氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「北京で最近、ある中国人ジャーナリストと7年ぶりに再会した。北京紙[新京報]などを拠点に、役人の汚職や庶民の強制立ち退き問題などを追及してきたベテラン記者。
 私が北京に前回赴任していた時、活発に情報交換した間柄だ。
 新しい名刺を受け取ると、肩書は「文芸評論家」になっていた。彼は寂しげに話す。
 「中国で調査報道をする記者はいなくなったよ。気骨のある人は逮捕され、残りは違う道を選んだ。僕のようにね」
 北京五輪が開かれた2008年前後、中国では「南方都市報」「新京報」など、社会の不正をあばく特ダネや現場ルポを売り物にした新聞が脚光を浴びた。最高指導部の批判や天安門事件など、敏感な問題は取り扱わない「暗黙に了解」はありつつも、当時の胡錦濤政権も格差是正や腐敗撲滅のため、幅広い報道を容認した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「だが、調査報道の行き着く先は体制批判つながることが多い。胡政権末期から報道への介入が強まり、強権的な政治手法の習近平国家主席が13年就任すると弾圧姿勢が鮮明になった。南方都市報の記者が「国家機密の違法入手」で拘束されたほか、各地で独自報道を続ける記者が買春や恐喝など明らかな別件容疑で逮捕された。
 調査報道を持つ中国紙の多くは最近、その組織を廃止・縮小した。中国版のツイッター、LINEに当たる「微博」「微信」などが登場し、長文の独自記事が読まれなくなったのも一因だ。
 冒頭の中国人ジャーナリストは言う。
 「当局の弾圧を警戒し、新聞社内では「調査報道はカネと時間がかかる」と言われ、そして読者に読まれない。自分だけ苦労することに、もう疲れたんだ」」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「習氏は今年2月、新華社通信や人民日報などを視察し、「メディアは党と政府の意思を代弁しなければならない」と指示し、「忠誠」を要求した。すると3月上旬、政府系インターネット「無界新聞」に「習氏は辞任せよ」という匿名の投稿が載った。
 さらに同月中旬、新華社がある記事で、習氏を「中国最高の指導者」とするところを「中国最後の指導者」と表記して配信した。
 無界新聞問題は今も真相は不明で、新華社の記事は「単純ミス」とされたが、「現場の記者たちが習氏に抵抗した」と見る向きもある。
 仮にそうだとしても、むしろ「勝ち目のない最後の戦い」をしているようで、悲しみを覚える。
 世界第二位の経済大国となった中国は、発展に伴い多くの矛盾を抱えている。 異論を含めた多様な意見こそが必要なのに、中国指導部は背を向けている。」として締めくくった。
 読んで、中国の中の事情が、少しわかってよかった。
 「調査報道の行き着く先は体制批判につながることが多い」とのこと、
その結果か、「強権的な習近平国家主席が13年就任すると弾圧姿勢が鮮明になった」とのこと、
 「世界第二位の経済大国になった中国、発展に伴い多くの矛盾を抱えている」とのこと、等を知ることができた。
 数年前孔子のふるさと曲阜を一人歩きした。その数日間の旅で、キョウロキョロ中国を見渡して、共産党一党独裁の資本主義という、歴史的な大実験が民主化のエネルギーで、普通に資本主義に生まれ変わるのも近いな、と思った。
 異論を含めた多様な意見を生かせない社会では、民衆のエネルギーは、容易に体制崩壊のエネルギーに転嫁すると思うのだが。体制を崩壊させるエネルビーの蓄積量を図る「機器」がいまだ発明されていないのが残念だ!
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by sasakitosio | 2016-04-14 06:28 | 東京新聞を読んで | Trackback