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by sasakitosio

トランプ現象 利益を得るのは <広告収入と、宣伝効果は誰へ?>

 4月9日付朝日新聞朝刊17面に、「風」という欄がある。筆者は、アメリカ総局長・山脇岳志氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「最近、日本の知人からの問い合わせが、やたらに増えている。
 不動産王、ドナルド・トランプ氏が大統領選の共和党候補になるのは、間違いないのか。もし大統領になったら、日米関係はどうなるのか。
 トランプ氏は、現在の日米同盟は米国にとって不利だとみなし、日本が核兵器を持つのは時間の問題だともいう。
 宗教や人種への差別的発言は世界中で物議を醸している。トランプ氏が大統領になったら、日米関係もかなり変容を迫られるだろう。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「前回の小欄で、トランプ氏の人気は、ソーシャルメディアの隆盛と関係している、との見方を紹介した。
 新聞やテレビといった「伝統メディア」がいくら批判しようが、候補者とソーシャルメディアを通じて直接つながっている人は影響されにくい、と。その見方は変わっていないが、トランプ氏とテレビとの関係にも触れたい。
 討論番組などをみると、キャスターはトランプ氏の差別的な発言などに批判的な質問を浴びせ、ジャーナリズムの役割をはたしているようにみえる。
 一方で、トランプ氏のスピーチを長々と流すなど、無批判にトランプ氏を「露出」するケースも目につく。
 人気テレビ番組のホスト役だったトランプ氏がテレビに出れば、視聴率を稼げる。視聴率が上がれば、広告収入も増える。
 三大ネットワークの一つ、CBSトップの発言は衝動的だった。
 レスリー・ムーンベス会長は、2月来、メディアやIT関係者が集まるイベントで、トランプ現象について「こんなのは見たことがない。われわれにとっては良い年になる。ドナルド、このままの調子で行け」と発言した。
 「米国にとって良くないかもしれないが、CBSにとっては全くすばらしい」と、本音丸出しなのである。
 ケーブルテレビにとっても、追い風である。昨年9月のCNN共和党討論会は、2300万人が視聴した。業界紙によれば、このときCNNは、30秒のスポット広告で、最大20万ドル(約2200万円)を課金した。ふだんの40倍にあたるという。
 調査会社・メディアクオントの集計では、トランプ氏についての報道は、今年2月までで約19億ドル相当の宣伝効果があり、大統領候補の中で抜きんでている。」と教えてくれた。
 最後に筆者は、「大統領選の分析で知られるバージニア大政治センター所長ラリー・サバト氏は、こう話す。
 「昨年夏、トランンプ氏の人気が低かったころ、大量にテレビ報道したことで、国民の間でトランプ支持の幅広い基盤ができた。一度基盤ができるとなかなか崩れない」
 CBSのムーンベス氏の発言について「とても正直だけ」と評する。「トランプ氏は利益を得る。メディアも利益を得る。しかし、社会システム全体としては利益にならない」
 米国の、いや世界にとっての不幸な現実である。」として締めくくった。
 読んでためになった。
 「人気テレビ番組のホスト役だったトランプ氏がテレビに出れば、視聴率を稼げる。視聴率が上がれば、広告収入も増える」とのこと、
 「昨年9月のCNNの共和党討論会は、2300万人が視聴した。業界紙によれば、このときCNNは、30秒のスポット広告で、最大20万ドル(約2200万円)を課金した。ふだんの40倍にもあたる」とのこと、
 「調査会社・メディアクオントの集計では、トランプ氏についての報道は、今年2月までで約19億ドル相当の宣伝効果があり、大統領候補の中で抜きんでている」とのこと、等等を初めて知った。
 メディアに利益になることが、社会システム全体として利益になるかどうかは、これからはっきりすることだが。ただ、この現象は、日本でも存在するが国民の目や耳に触れないだけではないのだろうか?そんな疑念がわいてきた。
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by sasakitosio | 2016-04-10 07:25 | 朝日新聞を読んで | Trackback