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by sasakitosio

減った富の再分配争い トランプ氏言動に共感<アメリカだけか?>

 3月26日付朝日新聞朝刊13面に、「乱 分断大国アメリカの選択<ブッシュ前大統領側近・デビッド・フラム氏に聞く>」という欄がある。
 聞き手・中井大助氏だ。
 今日はこの記事を学習することにした。
 まず記事は、「24日までの連載「乱 分断大国・アメリカの選択」では、異例の展開になっている米大統領選の混迷と候補者の実像を伝えた。
 特に共和党支持者に顕著な、既存の政治に対する不満はなぜ生まれているのか。
 ブッシュ前大統領の側近だったデビッド・フラム氏に聞いた。
 ―――ドナルド・トランプ氏の躍進で、共和党は混乱しています。
 「2012年の大統領選の後で、共和党の全国委員会は報告書をまとめました。
 最も強調されたのは富裕層の減税や自由貿易などを維持しながら、ヒスパニックの有権者を共和党に引き付けるため、移民受け入れを打ち出すべきだ、という内容でした。
 これまで共和党に投票してきた人を保ちつつ、新しい支持者を獲得できれば選挙に勝てるという考え方です」
 「しかし、新しい政策を打ち出すと、従来の支持者の反発を招くことは良くあります。報告書をうけてできた、共和党の一部も賛成した法案は不法移民が米国に残る道を開くだけではなく、将来の移民も増やすことを盛り込みましたが、これには共和党支持者の多くが反対しました。トランプ氏はそういう人たちの支持を集めています」
 ――― 移民に反対する動きは欧州にもあります。
「現在多くの先進国で三つの事が共通して起きています。
 00年ごろから経済の成長が鈍り、分配できる富が減りました。
 次に、高齢化が進み、社会保障を必要とする人が増えています。つまり、より少ない富をより多くで分けなければいけません。
 そして、移民などによって社会の多様化が進み、富の分配をめぐる争いの解決が困難になっています。
 この結果、各国では従来の社会保障の維持を掲げ、移民に反対する政治性力が台頭しています」
 「さらに、08年の経済危機が追い打ちを掛けました。戦後生まれのベビーブーマーが現役を退こうとした時に、個人の経済状況が想定よりも悪くなり、年金や公的医療保険などの社会保障が一層重要になりました」
 ―――その中で、移民が特に重要な問題なのですか。
 「少なくとも米国の制度では移民は、新たな低賃金の労働力を得られる富裕層や、実際に移り住む人たちにとってメリットがあります。
 社会が多様化することによる刺激もあります。
 しかし、中間層や低所得層では職を失う人もいますし、人口流入による社会の混乱も起きます。
 トランプ氏の訴えがこうしたしわ寄せを受けている有権者の共感を得ていることは、不思議ではありません。
 一方、共和党執行部は、献金をしてくれる富裕層ばかりを気にして、その人たちが恩恵を受ける減税を今でも強調します。」
 ――― 今回の大統領選は米国の政治に今後、どのような影響をあたえますか。
 「トランプ氏が大統領にならなくても、将来の政治に与える影響は相当に大きいです。
 過激な言動に当初は驚きますが、やがて慣れてしまい、次に誰かが同じような行動を取った場合、抵抗は薄れているはずです。
 また、共和党の政治家が富裕層だけではなく、労働者階級の白人の関心事にも注意を向けるべきだという考え方が広がり、それに伴って政界再編が起きる可能性もあります。
 グローバリゼーションや自由貿易には長所と短所がありますが、現在の共和党はグローバリゼーション推進の政策を掲げつつ、多くの支持者が反対するという不安定な構図です」
 「民主党にとっても同じことが言えます。
 ヒスパニックやアジアからの移民が民主党の支持者になれば、組合に所属する白人や黒人ら、従来の支持者との間にあつれき起きます。
 米政治の歴史は変化の連続です。
 片方の党だけで激変が起き、もう一党でなにもないというのは考えにくいです」」と教えてくれる。
 読んで勉強になった。
 アメリカでの共和党を、日本における自民党と置き換えて見れないものか?
 そんな視点で、デビッド・フラム氏の発言を注視した。
 中でも、――今回の大統領選は米国の政治に今後、どのような影響を与えますか、の問いに、
 デビッド氏は「トランプが大統領にならなくとも、将来の政治に与える影響は相当に大きいです。
 過激な言動に当初は驚きますが、やがて慣れてしまい、次に誰かが同じような行動を取った場合、抵抗は薄れているはずです。
 また、共和党の政治家が富裕層だけでなく、労働者階級の白人の関心事にも注意を向けるべきだとの考えが広まり、それに伴って政界再編が起きる可能性があります。
 グローバリゼーションや自由貿易には長所と短所がありますが、現在の共和党はグローバリゼーション推進の政策を掲げつつ、多くの支持者が反対するという不安定な構図です」、 
 「民主党にとっても同じことが言えます。
 ヒスパニックやアジアからの移民が民主党の支持者になれば、組合に所属する白人や黒人ら、従来の支持者との間であつれきは起ります。米政治の歴史は変化の連続です。
 片方の党だけで激変が起き、もう一党で何も無いというのは考えにくいです」、等の指摘は、自民党や民主党の行く末を占うのに大いに参考になりそうだ、と思った。
 しかし、いまのところ、自民党の中に、「トランプもどき」の影さえも見当たらないのが残念だ。
 
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by sasakitosio | 2016-03-29 06:40 | 朝日新聞を読んで | Trackback