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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

核兵器合憲論

 3月22日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。 
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「以前、この欄で「核絶望列島」と題して、世界最大の被爆国でありながらも「小型原爆(所持)憲法違反ではないと言いつのってきた、岸信介、佐藤栄作、安倍晋三と続く、首相一族の核依存症を批判した。ところが、集団的自衛権行使容認にまったく歯止めをかけようとしなかった横畠裕介内閣法制局長官の答弁で、「憲法上あらゆる種類の核兵器の使用が禁止されているとは考えていない」と、核兵器を容認。お隣の3代目暴君を喜ばせるような解釈である。この人物の政権へのゴマすりぶりは目に余る。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「原爆被爆者と原発被ばく者を生き地獄に落とした現実が目の前にあってなお、「憲法違反ではない」といえるのは「禁止条項」がないからだ。生存権、幸福追求権の精神から見ればけして認められるはずがない。地雷やクラスター爆弾でさえ非人道的な兵器なのだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「日本は約48トンのプルトニウムをためこんだ「プルトニウム大国」で、その偏愛ぶりは海外の疑惑を深めている。米国務省のカントリーマン次官補(国際安全保障・不拡散担当)は米上院外交委員会で、青森県六ケ所村の再処理工場について 「経済合理性はなく、核セキュリテイーと不拡散上も心配をつよめる」と撤退を主張している。
 人間の生存権を無視するゆがんだ大国主義意識よ、くたがれ!」として締めくくった。
 読んで不思議な気がした。
 核兵器の所持や使用が、憲法に書いてないから、違憲ではないとしても、被ばくの実態を見た「日本人・日本国家」として、核戦争が人類滅亡に至ると思いたらない「人々」を為政者に持つことは、「日本人・日本国」として、最大の不都合な出来事ではないか、と思った。
 核兵器の使用を容認することは、人類の究極の自爆装置を日本国家が税金で持つことを、認めることではないかと、そんな気がした。
by sasakitosio | 2016-03-27 07:23 | 東京新聞を読んで | Trackback