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by sasakitosio

文革半世紀の悪夢 <思想・報道統制の足音が>

 3月22日付東京新聞朝刊9面に、「論説委員のワールド観望」という欄がある。筆者は、上海在住・加藤直人氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「 中国の習近平国家主席(党総書記)は、反腐敗闘争を通じて政敵打倒で権力基盤をほぼ固めた。地方指導者らが習氏を「党中央の核心」と持ち上げ始めたことを受け、3月の全国人民大意表大会(全人代=国会)では、李克強首相が「核心意識」や党中央にならう意識の強化を訴えた。
 習氏の「1強他若」の下で報道統制が強まる息苦しい社会に、上海では「文化大革命(文革)の悪夢がよみがえるようだ」との声すら聞かれる。
 全人代での政府活動報告の様子は異様だった。1時間53分の演説を終えて席に戻った李首相に、習氏はねぎらいの言葉もかけず無表情で迎えた。
 香港紙・明報は「首相演説への聴衆の拍手は、45回で昨年の51回を大きく下回った」と報道。
日中外交筋は「習氏が拍手したのは、台湾問題など限られた分野に限られ、演説への不満すら感じさせた」と明かす。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「歴史を振る返れば、今年は1966年に毛沢東主席が発動した文革から50年。
 被害者は1億人とも言われる権力闘争で、激しい報道・思想統制があった。人民日報が同年6月に掲げた「一切の牛鬼蛇神を撲滅せよ」との社説は、政敵を追い落とす論拠ともされた。
 文革から半世紀を迎え、中国では報道統制をひしひしと感じる。習氏は、国営新華社通信などを視察し「党・政府が管轄するメディアは、宣伝の陣地であり、党を代弁せねばならない」と、主要メディアに党への忠誠を厳命した。」と教えてくれる
 さらに筆者は、「習氏の支持を皮肉る紙面づくりをした広東省の日刊紙幹部は更迭された。
 「メディアが人民の利益を代表しなくなる時、人民は隅に捨てられ忘れられる」と、習氏の指示を批判した党指導部に近い有力企業すら口を封じられた。
 全人代期間中の記者会見で、当局に都合の悪い質問は無視されることすらあった。
 全人代前には、国家開発銀行の大門にあたる「牌楼」が突然撤去される事件があった。
 牌楼は中華建築のシンボルともされる。中国紙は「腐敗撲滅を進める中央巡視組が周囲との景観調和などを理由に撤去を命じた」と報じた。
 だが、歴史的な権力暗闘を指摘する声もある。同銀行の陳元・元行長は保守派の長老の陳雲・元党副主席の長男。
 陳雲が反党分裂活動と糾弾した「高岡事件」の後、習氏の父である周仲勲元副首相は高岡の名誉回復を図ろうとして文革中に失脚させられた経緯がある。
 「陳雲の息子が皇帝を連想させるような華麗な牌楼を構えたのが目障りだった」(香港紙記者)との見方も。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「山西省では2月、民衆が自費建設した華国鋒許主席の巨大な銅像を地元政府が撤去しようとして、3万の群衆と警官隊が衝突した。地元政府は「中央の統一思想との一致」を通知し、一強となった習氏への配慮をにじませた。
 文革の教訓から中国共産党は個人崇拝を禁じている。だが、習主席を「党の核心」と絶対視する動きが独裁の前奏曲とならぬ保証はどこにもない。」として締めくくった。
 筆者の中国報道は見逃せない。
 記事の中から、習近平主席の「一強他弱」が全人代でも、地方でも、浸透していることを、目の当たりに見るような気がした。
 日本で、政権・自民党の中で安倍首相と自民党の「一強他弱」で、自民党内も、内閣も、地方も、安倍首相に逆らわない、忖度する風潮がある。これは、もうファシズムではないのだろうか。
 アメリカの大統領選挙の報道をみて、アメリカもファシズムの芽が育っていることを感じた。
 人間は個人的にも、組織的にも、時間差はあるが同じようなことをして来た。が、ファシズムの「百匹目のサル」の出現だけは、勘弁してほしいのだが。
 余談ではあるが、過日、確かこの欄で、筆者の加藤直人氏が「銀行から下ろした帯封のついた「札束」が「偽札」と言われたとの記事を読んだ記憶があり、ズート気にかかっていた。その後、偽札は本物の「お札」に交換できたのでだろうか?知りたいものだ。
 
 
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by sasakitosio | 2016-03-25 14:12 | 東京新聞を読んで | Trackback