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by sasakitosio

党に鋭い亀裂 迫られる変革 <アメリカの共和党>

 3月18日付朝日新聞朝刊17面に、「耕論 米国保守の混迷と日本」というページがある。
 発言者は、米ワシントン・ポスト紙ホワイトハウス担当記者・デビッド・ナカムラ(1970年生まれ)さん、慶応大学教授・渡辺靖さんの,両氏だ。
 今日は、デビッド・ナカムラの記事に学ぶことにした。聞き手は村上研志氏だ。
 まず記事は、「15日の共和党予備選で、トランプ氏が同党の大統領候補になる公算がさらに大きくなりました。
 共和党の主流派にとって重いのは(大票田の)フロリダ州で、地元の上院議員であるルビオ氏が敗北してしまったことです。ルビオ氏は主流派が望みをかけていた候補でした。その彼が地元で勝利できなかったことは、痛撃になりました。
 共和党内では当初、どんなことがあってもトランプ氏が台頭することはないという見方が支配的でした。
 にもかかわらず彼が台頭してくると、「信じられない」という受け止め方ばかりが広がり、、そうするうちにトランプ氏はさらに勢いを増しました。党内は、いまパニックに陥り始めています。
 トランプ現象は、世界各国だけでなく、米国内でも驚きを持って受け止められています。ただ、この現象は、実は米国内で時間をかけて積み重ねられてきたもので、特にオバマ氏が2008年の大統領選に勝利して以降、その傾向が強まってきていました。」と教えてくれる
 つづけて記事は、「オバマ氏の勝利で、米国内の大部分は興奮に包まれましたが、2年後の中間選挙で躍進したのは(共和党内の強硬派である)ティーパーティー(茶会)でした。
 茶会は、ワシントンとの協力を嫌い、妥協もしたくなく、あらゆる分野で小さな政府を志向していました。
(党内で)それまでとは異なる極右の考え方が姿を現し始めていました。
 共和党は移民政策や貿易政策、予算といった大きな政策テーマで、党内がまとまらくなり、内部に鋭い亀裂が走っている兆候が出てました。茶会は党内の少数派 でしたが、妥協を頑固に拒否し、党リーダーのベイナー下院議長は、いら立ちを募らせました。
共和党は次第に麻痺状態になり、ベイナー氏は、党内をまとめたり、説得したりすることができないことに嫌気がさし、15年に辞任してしまいました。
 その前年には(共和党下院のナンバー2だった)、カンター議員が再選に向けた党内予備選で、茶会系候補に敗北し、党指導部に衝撃が走りました。その候補は、反移民を訴え、既得権益(エスタブリッシュメント)に反対し、「共和党リーダーであるカンター氏はあなたたちのようなふつうの人たちには興味がないのだ」とばかり言っていました。
 今のトランプ氏の主張そっくりです。
 トランプ氏は、こうした共和党内の亀裂に、それまでの誰よりも、より巧みに、そしてより攻撃的につけ込みました。かれは、「共和党指導部は、大企業のことや規制緩和、自由貿易推進のことしか考えていない」と不満を抱いている党内の人たちの怒りや恐怖心を利用したのです。
 たとえばこんなふうに言うのです。
 「連中はみんなのために働いていない。私を攻撃し、おとしめようとしているが、それが、私がみなさん普通の人々の味方という証拠だ」」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「今回のトランプ現象で、大統領選での勝敗にもかかわらず、共和党は変革を迫られるでしょう。
 トランプ氏を支持する層に直面しているという現実を考え、移民政策にせよ、経済政策にせよ、共和党のメッセージをどの程度修正していくのかが問われることになります。
 いかに多くのポピュリスト的な立場の人々に届くような主張を仕立てるか。難しい問題です。
 トランプ氏は日本について、米日貿易にしても、米日同盟にしても、ネガティブな発言しています。
 日本の台頭が米国にとって脅威だった1980年代のような見方です。ビジネスマンとして当時感じていた心理が残っているように見えます。
 もし彼が大統領になれば、安倍政権に取って重要な環太平洋経済連携協定(TPP)は脅威にさらされることになります。ただ、そうした点も究極的には,だれが彼のアドバイザーになるかにかかっていると思います。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「トランプ現象は、世界各国だけでなく、米国内でも驚きをもって受け止められている」とのこと、
 「茶会は、ワシントンとの協力を嫌い、妥協もしたくなく、あらゆる分野で小さな政府を志向していました」とのこと、
 「共和党は移民政策や貿易政策、予算といった大きな政策テーマで、党内がまとまらなくなり、内部に鋭い亀裂が走っている兆候が出てました」とのこと、
 「トランプ氏は、こうした共和党内の亀裂に、それまでの誰よりも、より巧みに、そしてより攻撃的に漬け込みました」とのこと、
 「彼は
「共和党指導部は、大企業のことや規制緩和、自由貿易推進の事しか考えていない」
 と不満を抱いている党内の人たちの怒りや恐怖心を利用したのです。
 たとえばこんなふうに言うのです。
 「連中はみんなのために働いていない。私を攻撃し、おとしめようとしているが、それが、私がみなさん普通の人々の味方という証拠だ」」とのこと、
 「もし彼が大統領になれば、安倍政権にとって重要な環太平洋経済連携協定(TPP)は脅威にさらされることになります」とのこと、等等大変勉強になった。
 特に、「共和党指導部は、大企業のことや規制緩和、貿易推進の事しか考えていない」との指摘は、自由民主党の指導部にピッタリ当てはまりそうだ、と思った。
 ただ、今のところ、そのことで「不満を抱いている人」が党内にいないことで、自民党内で怒りや恐怖感を利用しようがないことを知った。この自民党現象は、日本国民・日本国にとって、不幸なのだろうか、幸福なことなのだろうか?
  
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by sasakitosio | 2016-03-21 17:38 | 朝日新聞を読んで | Trackback