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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

妥協的な名称 <面白いかな名称の由来>

 3月16日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「東京都大田区は大森区と蒲田区が合併した際につけられた区名である(だから太田区は誤記)。これは有名な話だろう。
 世田谷区には代沢という住所があるけれど、あれは隣接する北沢と代田をくっつけてできた町名だそうだ。
 古地図を見ると千代田区紀尾井町の名称の由来がわかる。徳川時代、紀伊家、尾張家、井伊家という三家の屋敷があったのだ。
 とはいえ、これらはすでに定着した地名だし別に違和感はない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「違和感バリバリだったのは平成の大合併で誕生した市の数々だ。
 山梨県の甲州市、中央市など、どこがどこやら区別できないし、静岡県の伊豆市や伊豆の国市はなぜ修善寺や湯ヶ島や伊豆長岡や韮山などの地名を捨てるかわからなかった。
 あちら立てればこちらが立たずの悩みを解決する妥協の産物だったのかもしれない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「民主党と維新の党の合併後の党名が「民進党」に決まったと聞き、以上のような地名の例を思い出した人も少なくないだろう。
 離合集散を繰り返す日本の政党の象徴みたいな薄っぺらな印象。
 自由民主党も合併してできた党名だけど、60年超の重みだけはある。
 率直に応援する気になれないのは、政策も妥協していきますんで、と宣言しているような党名だからだろうね。まあ、名は体を表すとも言いますし。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 地名については、登記事項証明書で大字名や字名が付けられた「由来」を創造することが出来て、面白い。 たとえば、津田沼は、きっと津や田や沼があったところだと想像できそうだ。
 ただ、筆者の指摘の通り、政党の合併は妥協の産物もいいところなので、「薄っぺらな印象」は否めない。
 だから、一層の事新しい政党名で出発する方が、時代を反映し、明日に希望を暗示する名称が出来るのかもしれないと思った。いずれにしても、与党も与党だが、野党もパッとしない、という現状は一日も早く解消してほしいとと思った。
 また、政党間、政治家間の論争は、非難合戦ではなく、希望や夢の競合であった欲しい。
by sasakitosio | 2016-03-17 06:44 | 東京新聞を読んで | Trackback