憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

世界が分極化する中で 日本から叡智を!

 3月6日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、東大教授・宇野重規氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「米国の大統領選が早くもヤマ場を迎えつつある。
 注目はやはり共和党のトランプ候補と、民主党のサンダース候補であろう。
 「イスラム教徒の入国禁止」や「メキシコ国境に壁を」といった発言で世を騒がせる大富豪と当選すれば史上最高齢の大統領となる「民主的社会主義者」。
 いずれもかってであれば、考えられなかったような候補である。
 興味深いのは、低所得者層がトランプ候補を支持し、若者たちがサンダース候補を支持している点である。
 ある意味で、格差の拡大する米国において厳しい立場に置かれた人々が、それぞれの思いを託しているともいえる。
 背景にあるのは、現状に対する不満と、変革を訴えたオバマ政治に対する失望であることは間違いない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「経済のグローバル化が進む中、格差が拡大するのは世界的な傾向である。暮らしを脅かされた人々が、現状の変革を訴える左右両極の主張に魅力を感じているのも、その意味では不思議でない。
 ヨーロッパでも、フランスの国民戦線をはじめ右翼政党が躍進する一方、スペインのポデモスのような新興左翼政党の台頭が見られる。日本はどうだろうか。ある意味で、微妙なところである。
 たしかに政治の分極化は進んでいる。昨夏の国会前デモのように安全保障や生活に対する不安から、政治の現状に対する批判が強まっている。
 他方で憲法改正への懸念やアベノミクス失速にもかかわらず、安倍政権への支持はいまだ根強い。あたかも二つの世論があるかのように見えるのが現状である。
 ただし日本においては、米国のサンダース候補、スペインのポデモスのィグレシアス党首のように、格差是正を明確に主張して大衆的人気を博する政治家はいまだ現われていない。現状では左派ポピュリズムの動きが必ずしも強くないのが日本の特徴である。
 その一因に、日本の場合、海外では左派の特徴である財政出動にむしろ保守側が積極的であるという点がある。
 例えば、サンダース候補が公立大学の無償化や一兆ドルの公共投資を主張するように、本来左派は格差の是正を図るため、政府による支出の増大に積極的なはずである。
 これに対し、日本の場合、保守政権が公共事業などによる財政支出の拡大に積極的であったことから、野党の側はこれを批判してきた経緯がある。
 加えて増税への忌避感から、格差是正のためとはいえ、大幅な政府支出の増大は主張しにくい。
 結果として、海外の左派ポピュリズムに見られるようは、人々の期待をかき立てる主張はしにくい。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「ただし、このような日本の状況が悪いとも言い切れない。多くの諸外国のように、右派が排外主義をあおり、左派が現実性の薄い公約を連発するという、不毛な二者択一を免れているとも言えるからだ。日本の場合に求められるのはやはり、厳しい財政状況のなか、どのような税金の使い方をするべきか、議論が深まることであろう。
 財政出動が必要であるとしても、これまでの個別的な公共事業中心がいいのか、それともすべての人々の基本的ニーズにこたえるべきか。
 日本政治もまた、いつ不毛な分極化に陥るかわからない。限られた時間の中で英知を集めたい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「興味深いのは、低所得者層がトランプ候補を支持し、若者たちがサンダース候補を支持している点である。」と指摘、
 「背景にあるのは、現状に対する不満と、変革を訴えたオバマ政治に対する失望であることは間違いない。」との指摘、
 「経済のグローバル化が進む中、格差が拡大するのは世界的な傾向である。暮らしを脅かされた人々が、現状の変革を訴える左右両極の主張に魅力を感じているのも、その意味ではふしぎでない。」との指摘、
 「憲法改正への懸念やアベノミクス失速にもかかわらず、安倍政権への支持はいまだに根強い。あたかも二つの世論があるかのように見えるのが現状である。」との指摘、
 「日本の状況が悪いとも言い切れない。多くの諸外国のように、右派が排外主義をあおり、左派が現実性の薄い公約を連発するという、不毛な二者択一を免れているとも言えるからだ。」との指摘、等等は考える刺激を与えてくれた。
 日本は、民主党の野田政権への失望の後に出来た安倍政権、安倍政権への支持と批判の二つの世論がるように見える現実、行き着く先に待っているのは、喜劇か悲劇か。このままでは、ハッピーエンドでないのだけはたしかなような気がする。
 「日本政治もまた、いつ不毛の分極化に陥るか分からない。」との筆者の指摘が現実化しないために、筆者を含めた「日本の有識者」に、社会主義が色あせ、ポスト資本主義の視界がひらけない「今日こそ」、底力からを発揮し奥の手を出していただく、絶好のタイミングではないか、と思うのだが?
 この分野で、日本からノーベル賞級の「叡智」が出ることを心から期待したい。
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by sasakitosio | 2016-03-08 06:42 | 東京新聞を読んで | Trackback