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by sasakitosio

希望か幻想か、米国の選択

 2月28日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、同志社大教授・浜矩子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 先ず筆者は、「アメリカの大統領選に向けて、民主・共和両党の候補者選びが佳境に入りつつある。
 泡沫、本命を追い詰める。両陣営とも、足並みをそろえてこの展開になっている。
 民主党側では、ヒラリー・クリントン前国務長官が不動の本命視されていた。ところが、いまや、バーニー・サンダース上院議員との大接戦を強いられている。サンダース氏は、社会民主主義を標榜する。アメリカ政界においては、極めて異色の存在だ。
 共和党側で、当初、絶対本命の位置を占めていたのが、ジェブ・ブッシュ氏だった。フロリダ州知事で、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の弟さんだ。これ以上の優位性はないと思われていた。
 ところが何と、ブッシュ氏は候補者指名争いからの撤退を余儀なくされてしまった。
 そんなブッシュ氏を尻目に、大富豪のドナルド・トランプ氏が、まさかの大躍進を遂げてきた。いまや、彼が共和党側の最有力候補だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この構図をどう読むか。
 主流派に対するアメリカ人たちの拒絶反応。ここまではいたってスンナリ話が進む。問題はその先だ。
 「ややこしいことに、どうも、民主党側でサンダースを支持している人々と、共和党側でトランプ人気を盛り上げている人々が、かなり似通っているらしい。
 いずれの候補も、弱者たちの人気を博しているようなのである。失業と貧困にさいなまれ、生活苦に追い詰められている。そんな境遇にある人々が、両候補に支持を寄せている。なぜか。
 謎を解くキーワードは、どうも、「絶望」ではないかと思う。
 「絶望がもたらす希望」
 「絶望がもたらす幻想」
 が人々を二分している。
 これが今のアメリカなのではないか。
絶望がもたらす希望が、サンダース氏に託されている。
絶望がもたらす幻想が、人々をトランプ氏に引き寄せている。
 1%の金持ちどものおかげで、我々は99%の貧困層と化すことを強いられている。この絶望的怒りが、サンダース氏の格差解消へのメッセージの中に、希望の灯を見出した。自分の将来について、絶望せざるを得ない若者たちが、サンダース氏の掲げる分配と優しさの経済学に希望を委ねる。
 対するトランプ氏は、成長と強さの経済学を押し出している。このイメージが、絶望がもたらす幻想の温床となる。
 アメリカをもう一度最強にする。アメリカン・ドリーム再び。
 この威勢のいい掛け声が、人々を甘い香りの幻想へと誘う。
 ひょっとすると、何とかなるかもしれない。
 ひょっとすると、強気のこの人が、何とかしてくれるかもしれない。逆にいえば、この強気が通用しないというのは、悲しすぎる。だから、彼が繰り出してみせる夢にかけよう。」と指摘した。
 最後に筆者は、「こう考えてきたところで、日本で安倍政権の支持率がさほど落ちない理由も、見えてきたような気がする。安倍総理大臣はいう。
 「強い日本を取り戻す」。
 トランプ氏は言う。「再びアメリカを最強にする」。全く同じだ。
 成長と強さの経済学、疲れた人々を鼓舞するカンフル剤の役割を果たす
 絶望がもたらす希望と、絶望がもたらす幻想の、どちらに軍配が上がるのか。それが問われる。これが今のアメリカの政治状況だ。
そして日本の政治状況でもある。ただ、日本の場合、絶望がもたらす希望の明確な受け皿が見えない。
 野党共闘の主導者たちに、ここを熟慮してもらいたい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「いずれの候補も(トランプ氏・サンダース氏)弱者たち人気を博しているようなのである。失業と貧困にさいなまれ、生活苦に追い詰められている。そんな境遇にある人々が、両候補に支持を寄せている」とのこと、
 「1%の金持ちどものおかげで、われわれは99%の貧困層と化すことを強いられている。この絶望的な怒りが、サンダース氏の格差解消のメッセージの中に、希望の灯を見出した。自分の将来について、絶望せざるを得ない若者たちがサンダース氏が掲げる分配と優しさの経済学に希望を委ねる。対するトランプ氏は成長と強さの経済学を押し出している。」とのこと、
 「絶望がもたらす希望と絶望がもたらす幻想の、どちらに軍配があがるのか。それが問われる。これが、今のアメリカの政治状況だ。」とのこと、等々よく分かった。
 アメリカの大統領選のニュースから目が離せない。新聞やテレビと限られたニュースだが、アメリカの動向は絶対的に日本の政治経済軍事に影響するはずだから、行間を読み、画面の奥まで覗き、大統領選の経過と結果をしっかりと見ておかなければ、と思っている。
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by sasakitosio | 2016-02-29 06:57 | 東京新聞を読んで | Trackback