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by sasakitosio

ピラミッドを越えて 人口減少社会

 2月22日付東京新聞社説に、「人口減少社会」についての事が載った。今日は、この社説を学習することにした。
 まず社説は、「日本の人口は人類が経験したことのない規模と速度で減少に向かうという。危機感を煽る言説も目立つが、そもそも人口減少は何を意味するのだろう。
 子どもを産み育てにくい東京への一極集中が続けば、やがて、若者が流出する地方自治体は9百近くも消滅に瀕し、日本の人口は急減する・・・。
 日本創生会議が提起した「地方消滅」のシナリオの衝撃は大きく、政府は「地方創生」を打ち出し、2060年に1億人程度の人口を確保するとした長期ビジョンを閣議決定した。
 その根幹にある人口の推移は次のように説明される。
 日本の人口は、13年時点で1億2千7百万人だった。今のままの出生率、死亡率で推計すれば、2100年には半分以下の5千2百万人、2百年後には十分の一の千四百万人と減っていく、3000年には千人となり、やがて、なくなってしまう。
 この推計だけ見れば、なるほど大変なことである。
 そもそも一億人とは、日本にとってどんな人口なのか。
 明治初期には三千万人余、
 大正期に五千万人、
 太平洋戦争の頃は七千万人。
 一億人を超えたのは1960年代後半になってからだったことを考えれば、絶対的な基準とは言い難い。
 将来不安の元は、人口減より、むしろ人口構成の変化である。石破地方創生担当相も先日の講演で「正三角形がつぼ型になり、これからは逆三角形になる。人口が減って何が悪いという論もあろうが、では、人口構成はどうするのか」と指摘していた。
 上段のグラフが13年10月1日時点の日本の人口ピラミッドである。こうなると、ピラミッドと言うには無理がある。」と指摘した。
 続けて社説は、「正三角形が変形していくのは「人口転換」の結果だ。
 出生率も死亡率も高い「多産多死」の社会から、死亡率だけが低下する「多産少死」を経て、最終的に出生率も低下する「少産少死」に移行するという人口転換学説は、人口学のグランド・セオリー(大理輪)といわれる。人口転換の間に、その社会の人口は爆発的に増えるのである。
 多くのヨーロッパ諸国では、人口転換は18世紀後半に始まり、20世紀前半に終わった。
 日本では1880年ごろに始まり、1950年代に終わった。
 先進国の人口増加が収まった頃、こんどは途上国の人口転換が始まり、世界人口の増加率は20世紀後半ピークに達した。
 歴史的に見れば、人口問題とはつまり、食糧問題であった。
 英国で産業革命と人口転換が始まったころ、「人口論」を世に問うたのがマルサスだった。その核心部は「人口は幾何級数的に増え、食糧は算術級数的にしか増えない」という警告にあった。
 途上国の人口転換が始まると、こんどは1972年、世界の学識経験者100人からなるローマクラブが「成長の限界」を発表し、人口増加に警鐘を鳴らした。
 74年には国連の世界人口会議が開かれ、世界人口行動計画が採択された。
その家族計画については94年の国際人口開発会議で、国家主導の発想から、女性の自己決定権を尊重するリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖の健康と権利)へと深化した。途上国での近年の出生率低下は、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの浸透と共に進んでいる。
 いわゆる正三角形の人口ピラミッドが意味するものは多産多死、つまり、どんな年齢層でも毎年、一定の割合で人が減っていく社会である。いくつまで生きられるのか、個々人にとっては見通しの立てにくい不安定な社会である。
 だれもが相当の確率で熟年期を迎えることが期待できる社会は、けして三角形ではない。」と指摘した。
 最後に社説は、「人が減ると思えば、確かに不安は広がる。いつまでも子どもたちが健やかに生まれてくる社会であってほしい誰もが願う。
 かと言って、人口こそ国力の源という時代に時計の針を逆戻りさせることはできまい。
 乱れた人口ピラミッドを少子化社会とみるのか、それとも少産少死の成熟社会とみるのか。
 社会の将来像を考えるには、つい三角形を連想させてしまう人口ピラミッドという言葉を忘れる必要があるのかもしれない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「明治初期には3千万人余、大正期に5千万人、太平洋戦争のころは7千万人、1億人を超えたのは1960年代後半になってからだった」とのこと、
 「出生率も死亡率も高い「多産多死」の社会から、死亡率だけが低下する「多産少死」を経て、最終的に出生率も低下する「少産少死」に移行するという人口転換学のグランド・セオリー(大理論)といわれる」とのこと、
 「多くのヨーロッパ諸国では人口転換は18世紀後半に始まり、20世紀に前半で終わった。日本では1880年ごろに始まり、1950年代に終わった。」とのこと、
「途上国の人口転換が始まると、こんどは1972年、世界の学識経験者百人からなるローマクラブが「成長の限界」を発表し、人口増加に警鐘を鳴らした。」とのこと、等等を知ることができた。
 乱れた人口ピラミッドを悲観的見るのか、楽観的に見るのか、努力して何とかなるものなのか、難しい問題だということが分かった。
 社説にある「成熟社会」の先に、「  ?  」な社会が待っているのだろうかが、知りたくなった。
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by sasakitosio | 2016-02-26 06:51 | 東京新聞を読んで | Trackback